盛岡タイムス Web News 2016年  3月 24日 (木)

       

■  盛岡バスセンター解体 多機能のターミナル再生へ 玉山東山堂社長に聞く「目的地」として求心力を


     
  半世紀以上が経つ盛岡バスセンター  
 
半世紀以上が経つ盛岡バスセンター
 

 盛岡市中ノ橋通1丁目の路線バスターミナル「盛岡バスセンター」が9月末に営業を終了し、年内に解体される。市は建物解体後の土地取得を含め、ターミナル機能を維持する方針だ。解体決定後の市民の声と併せ、運営主体変更後に求められるバスセンターの機能について東山堂書店の玉山哲社長に聞いた。(飯森歩)

  玉山社長は「市民の高齢化が進む中、公共交通機関が担う役割は大きい。バスセンターは中心地の発展を支える基盤」と強調。ただ「バスセンターの年間収入は現状約8千万円。経営が良い状態とは言えない」とし、経営改善には「ターミナル機能もある『多機能な施設』への再建が必要」と訴えた。

  玉山社長は「プラットホームや待合所の快適性を図りフードコートや産直、コンビニ、学習塾を入れて施設利用を促したい。市でも市立図書館の併設を検討したことがある」と話す。「発着地の性質を利用した目的地≠フ施設」になれば、アクセスと施設利用が双方充実する。来客の流入や観光客の増加が図られ、ビジネスチャンスを得る事業者も増えると予想した。

     
  バスセンターが担うまちづくりを語る玉山社長  
  バスセンターが担うまちづくりを語る玉山社長
 


  玉山社長は「広告やパンフレット、案内所の充実も図り観光情報発信地にしたい」と期待を込める。

  同市中ノ橋通の主婦(80)は「よく利用する。待合場所がないと冬場困る」と言い、「子どもが小さいころ2階の食堂をよく利用していた。思い出が詰まったこの建物を残してほしい」と望んだ。昭和の風情が残る建物の存続を求める利用者の声は少なくない。

  同市つつじが丘の高校生(18)は「お年寄りが楽しそうにおしゃべりしている光景を見られなくなるのは悲しい。ただ、建物が昼夜暗い印象。明るく快適な施設に変えてほしい」と話した。

  同市仙北の主婦(30)は「2歳の息子とバスをよく見に来る。レトロな雰囲気もバスが列をなして並ぶ姿も好きなので、今の建物を残してほしい」と願った。

  同市手代森の会社員男性(52)は「中心地から家に帰る時、どのバスに乗ればいいか分からない。表示や案内を分かりやすくしてほしい」と望む。

  解体発表の翌日には、盛岡商工会議所が市長宛てに嘆願書を提出。盛岡市肴町商店街振興組合も、周辺地域の7団体の代表として同様に提出した。同会議所副会頭である玉山社長は「会議所では、盛岡を世界一の30万人都市にする目標がある。あの場所にターミナル機能があることが前提だ」と説いた。


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