盛岡タイムス Web News 2016年  3月 25日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉294 草野悟 大好き イチジクコンポート


     
   
     

 秋になると必ず購入するのが「イチジク」です。大量に仕入れてコンポートを作ります。それがそろそろなくなってきたのですごく不安です。作った当初は、味見と称して1回に3個くらい食べ、年末になると半分くらいになると、ハッとわれに返り2個以内にとどめ、3月に入りようやく底が見え始め、あと10個しかないとため息をつきつつ、2日に1回程度にしてしかも1個のみ。たぶんあと数週間で完食となってしまうのではと青ざめています。

  私のコンポートの作り方は至ってシンプルです。完熟していない青い実を求めます。白い汁が出るくらいのが、ちょうどいいのです。大量に作るもので、大鍋で一気に炊きます。イチジクの総量の半分くらいのきび砂糖を入れ、隠し味にウイスキーを少し。それに大量のレモン(国産)の輪切りを入れます。弱火でコトコト煮込み、だんだん分量が下がり、半分くらいになったら火を止めるだけです。青いイチジクは多少煮込みすぎても形が崩れません。そこがいいんです。ジャムじゃなくコンポート風に仕上げ、悦に入ります。

  当然煮込んでいる最中から味見を繰り返しますので、出来上がるまでに4、5個は減ってしまいます。トローリとした煮汁は湯を差して「ホットイチジクレモン湯」として寒い冬は重宝です。忙しい朝は、無糖のヨーグルトにたっぷりと加え、「うん健康にいいんだ」と言い聞かせて食べます。無糖の意味がなくなっているのも気づきません。

  昨年を振り返りますと、市中に出回ったイチジクがかなり少なかったような気がします。不作だったのでしょうか。ある産直で偶然に見つけ、棚にあったイチジクすべてを買い占めてしまいました。探していた方には申し訳ない気持ちでしたが、欲に負けました。プラスチック製食品保存容器4個に入れたイチジクコンポート。あとひと箱、しかも10個。秋まで待つしかありません。
   (岩手県中核コーディネーター)


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