盛岡タイムス Web News 2016年  3月 30日 (水)

       

■  県教委 県立高再編計画を策定 地方創生の検証盛り込む 今後は個別協議へ


 県教委は29日、議論を進めてきた新たな県立高校再編計画(2016〜25年度)を策定した。計画によると、統合対象の高校が所在する地域において、地方創生に向けたそれぞれの取り組みや入学者数の推移を18年度に検証し、統合時期や形態について検討する余地を設けた。

  同日開かれた教育委員会議臨時会で議決された。統合や学級減となる個別の学校名が公表されたことから、今後は自治体や学校関係者らと個別の協議を進める。要望があれば住民説明会も開催する予定。

  県教委は案の公表後、1月からパブリックコメントや各地域での説明会を実施。広く意見を募った結果、合計で339人から664件の意見が寄せられた。教育の質や機会を保障するものとして一定の評価をしたものが29%、一方で統合や学級減に反対するものも15%あったという。意見の中で、地方創生や魅力ある学校づくりに向けたそれぞれの地域の取り組みの推移を見てほしいという意見があったことから、18年度の検証を計画に盛り込んだ。

  昨年12月25日に公表された案で19年度に予定していた久慈東と久慈工の統合は、20年度に1年延期した。両校は別の市村に立地し、校舎制の円滑な導入に時間が必要であることから配慮した。

  計画の前期(16〜20年度)では、16年度の全日制63校255学級を、20年度に60校216学級に再編する。計画最終年度の25年度は、中学校卒業予定者数が9806人となり、学校数は49〜51校、学級数は189〜191学級になると見込まれる。

  学級減については、先に公開されていた案からの変更点はなかった。盛岡地域では、18年度に葛巻を2学級から1学級に再編。19年度に盛岡四を7学級から6学級に、平舘を3学級(普通2学級、家政1学級)から2学級(普通1学級、家政1学級)とする。20年度に盛岡三、盛岡北、不来方、盛岡工、紫波総合をそれぞれ1学級減とする。不来方、盛岡工、平舘は学科・学系の再編や見直しも行う。盛岡工の定時制は19年度をめどに募集停止を検討する。

  学科改編、学級減などは原則として再編計画に基づき実施する。ただし、ブロック内の中学校卒業予定者数や各校の定員充足状況に大きな変化があった場合、実施時期の変更も検討するとした。一方で、今後各校の入学者に1学級を上回る欠員が生じた場合は「県立高の管理運営に関する規則」の規定に基づき、学級減を検討する場合があることも明記した。

  木村久高校改革担当課長は「生徒減の中でも、より良い学びの環境を今まで以上に地域の方と作り上げていくことが重要。計画を機に、地域の方と協議を進めたい」と語った。

  計画は11年度に策定予定だったが、東日本大震災津波の発生により凍結。14年度に協議を再開していた。


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