盛岡タイムス Web News 2016年  4月 7日 (木)

       

■  盛岡市内の中津川 上の橋上流の中州撤去 かわまちづくり事業 川岸維持や景観確保へ


     
  中津川の上の橋上流で始まった中州の撤去工事(富士見橋から撮影)  
  中津川の上の橋上流で始まった中州の撤去工事(富士見橋から撮影)
 

 国土交通省岩手河川国道事務所は、市民の意見を取り入れながら良好な水辺空間を整備する盛岡地区かわまちづくりの一環として1日から、中津川の中州の撤去を開始した。中州の撤去が行われているのは、上の橋から富士見橋の区間。今回の中州の撤去は、川の流れの変化による河岸の浸食の防止、良好な景観の確保が目的で、4月28日までの工期で事業を進める。

  上の橋から富士見橋の区間は、カキツバタ園がある左岸側に土砂が堆積し、中州を形成。現在の中州は上流から下流まで約170bあり、植生がついているために動かず、発達している。このまま中州が発達すると、河床が掘られたり、右岸の遊歩道付近が削られる可能性がある。今回の工事では、中州の撤去で川幅を現在の15bから約30bまで広げる。

  同事務所では中州の撤去は、河岸の維持などの安全面に加え、カキツバタ園から川面が見えるようになるなど景観面の向上にもつながると期待する。同区間は、サケの産卵場所にもなっていることから、中州撤去工事に当たっては河床を変えないように配慮するという。中州への重機の搬入や土砂の運搬に使用するため上の橋上流に設けられている進入路は、工事後に撤去される。

  中津川の中州撤去は、今年1月に浅岸橋と加賀野待堰の間の293bでも実施。同区間は川が中州によって左右に分かれ、左岸側上流部では、平常時に川が流れている澪筋(みおすじ)が堤防に接近し、その延長は年々長くなっていた。撤去は2月8日までに完了し、現在は川幅が広がっている。

  盛岡市と同事務所による盛岡地区かわまちづくり(2009年度〜17年度)は、盛岡中心部を流れる北上川、中津川を観光資源として活用し、川沿いのまちづくりと連携して市民が親しみやすい水辺空間を形成することでにぎわいの創出や観光の推進、地域活性化を図る事業。16年度は1億5900万円の予算が計上され、中州撤去のほか、明治橋下流の修景護岸の整備、山賀橋付近の管理用通路(遊歩道)100bの整備が予定される。

  同事務所によると、盛岡地区かわまちづくり事業が始まって以降、河川敷でのイベント回数や河川の利用者は増加しているという。

  同事務所の三浦義昭副所長は「今回の場所は周辺にカキツバタ園があるなど、事業を通して河川景観への配慮を行うことにつながる。併せて、中州の撤去で市民が水辺に近づきやすくなり、さらなる河川の利用につながっていけば」と話し
た。


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