盛岡タイムス Web News 2016年  4月 8日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉296 草野悟 晴れやか笑顔の卒業お祝い会


     
   
     

 ご覧ください、この笑顔。達増知事を囲んで乾杯している3人は、定年退職を迎えた豪傑、女傑の方々です。実に晴れやかです。涙なんてまったくありません。震災直後から全身全霊、ただひたすら「命」と向き合ってきたスーパーマンとスーパーウーマンなのです。お祝いに駆け付けた、これまたすごすぎる防災の神様、齋藤徳美先生の軽妙なごあいさつで一気に春のような雰囲気が漂い、ご覧の笑顔となった次第であります。

  知事の右隣の越野修三さんは、県の総合防災室に所属し発災直後の対策本部で陣頭指揮を取り、その後、岩手大学地域防災研究センターの教授として活躍してきました。最近は、日本記者クラブでの講演やNHKの出演など大活躍、その燃える気持ちはマグマのように熱く、これからも冷めることはありません。これからも防災のプロとして後進の指導に当たられるようで、まだまだご活躍していただけそうです。

  その越野さんの右隣は白岩利恵子さん。岩手県環境生活部県民くらしの安全課総括課長です。震災直後の膨大な支援物資の仕分けや震災で必要な数々の物や情報などの整理や手配など、裏方職務の苦労を一身に背負って活躍しました。総合防災室長だった小山雄士さんは「とにかくすごい活躍だった」と当時を振り返っていました。

  知事の左隣は岩手県立大学ソフトウエア情報学部の村山優子教授です。災害情報のエキスパートとして東日本大震災の貴重な情報をウエブ上で発信してきました。情報処理国際連合(IFIP)という権威ある国際機関の副会長でもあります。翻訳にも関わり、災害情報システムに関する洋書の邦訳も専門家の間では、つとに有名です。

  このような偉人というかモンスターさんたちが定年を迎えました。で、これで悠々自適のリタイア生活か、というととんでもないらしく、達増知事いわく「まだまだです。定年は単なる区切り、これからも途切れることなく活躍」とのことです。こんなすごい人たちが5年間、必死に復興に取り組んでくれました。この足跡はきっとこれからの大きな災害に役立つこととかみしめるお祝い会でした。
   (岩手県統括コーディネーター)


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