盛岡タイムス Web News 2016年  4月 17日 (日)

       

■ 老朽化で大規模改修へ 盛岡市立区界高原少年自然の家 長寿命化計画初の新規 今年度は実施設計 18年度の供用目指す



     
  老朽化に伴い大規模改修を予定する区界高原少年自然の家、左奥は解体される作業棟  
  老朽化に伴い大規模改修を予定する区界高原少年自然の家、左奥は解体される作業棟
 

 盛岡市は老朽化に伴い、宮古市区界の盛岡市立区界高原少年自然の家(小川祐史所長)の大規模改修を実施する。少年自然の家施設整備事業として、2016年度は実施設計に関する3120万円を当初予算に計上しており、17年度に着工、18年度の供用開始を見込む。盛岡市の公共施設保有最適化・長寿命化中期計画(16年3月策定)に基づき、新規事業で大規模改修が行われる施設としては初めてとなる。

  野外体験学習施設として1972(昭和47)年に、現在は倉庫などの作業棟として使用する2階建ての宿泊施設を備えた盛岡市子どもの家が開所。学校などを大規模に受け入れ可能な施設とするため、宿泊棟、管理棟、プレイホールなどを整備し、75年7月1日に区界高原少年自然の家の名称となり開所した。

  築後約40年を経過した同施設は、作業棟を含めた延べ床面積2198・75平方b。14年度に市が実施した耐震診断で、作業棟とプレイホールが耐震基準を満たしていないことが判明。作業棟は大規模改修に伴い解体し、プレイホールは耐震補強工事を実施することを決めた。

  宿泊棟、管理棟などは、耐震診断では基準を満たしたが、施設の老朽化が激しいため大規模改修する。体育館は改修しない。

  工事の詳細は、今後の実施設計で決まるが、市では管理棟および宿泊棟については屋根や外壁の補修、電気・機械設備の更新など躯体(くたい)を残す以外は全面的に改修する予定。施設全体の照明をLED化するほか、出入り口にスロープを設置して車いす対応にするなどバリアフリーにも配慮する。

  工事に伴い、屋外のみの使用とするか、使用できない期間を設けるかなど、工事期間中の施設の利用について実施設計の中で検討していく。例年、秋から翌年の予約が入り始めるため、市では今秋までには工事期間中の使用のめどについて判断したい考え。

  同施設は、約200床の宿泊ベッドを備え、屋外のキャンプ場施設を含め、市内の多くの小学校が林間学校などで団体利用する。年間1万7千人前後が活用し、開所から16年3月末までに延べ97万4千人が利用している。

  仮に、工事に伴い施設が一時利用できなくなった場合、国立岩手山青少年交流の家(滝沢市)、県立県北青少年の家(二戸市)などの代替も考えられるが、盛岡市内からは一定の距離があるため影響も懸念される。

  小川所長は「子どもたちの成長にとって体験活動は非常に大切。この施設は主に小学校の子どもたちが体験学習の場として学校との連携の中で使用されてきた。昨年40周年を迎えたが、長きにわたって社会貢献してきたことが大きく評価されての大規模改修だと思う。改修により、この機能が維持発展できれば」と話す。


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