盛岡タイムス Web News 2016年  4月 18日 (月)

       

■  〈幸遊記〉276 照井顕 瀬川昌久の自選著作集出版


 今年(2016)1月23日、新橋のカフェ・コットンクラブで行われた「瀬川昌久先生の文化庁表彰をお祝いする会」にお呼ばれし女房の小春、歌手の金本麻里の3人で参加させていただいた。瀬川先生は60年に及ぶジャズとミュージカル普及の功績により、2015年文化庁長官表彰の栄誉に浴されたことと、1月に河出書房新社から刊行された500n余りの「瀬川昌久自選著作集1954〜2014」出版祝いとを兼ねた二重の祝賀会。

  瀬川氏は1924(大正13)年東京に生まれ、東大法学部卒。幼少からジャズを愛聴「戦争に疑問を持ちながらも戦地に赴かざるをえなかった」その体験からか1950年富士銀行(現みずほ)に入行しニューヨーク駐在員になった時には、ジャズを聴き歩き、そのレポートを日本の音楽雑誌に寄稿し続けた。帰国後は日本のジャズ発展のため、寝る間も惜しみ自らの足で体験と実践を重ねながらの執筆活動。

  おすすめ、気持ちよさ、楽しみ、美しさ、新鮮、進展、進歩、豊かさ、深み、実力、研さん、信望、可能性、期待、魅了、魅力、明澄、高水準、意欲、興奮、流石、流麗、熱唱、活発、活況、立派、成果、絶対、発展、格段、強味、結合。これらの言葉は90歳を過ぎた現在もなお、電車と、徒歩で現場に通い、その見聞をファンに書いている文章の中に出てくるもので、氏は温かい目で観察しながら、耳でその良きところを聴き分け語る評論家であり、特にも演奏者たちからは絶対的信頼を受け、CDライナーの依頼などは、今なお引っ切りなしの状態。

  僕も2006年にプロデュースした「穐吉敏子・渡米50周年日本公演」並びに「1980・秋吉敏子トリオ・in・陸前高田」(2014年発売)2011年の「ホープ・ガール・金本麻里」の3作にライナー・ノート(解説文)を書いていただいており、“開運橋ジョニー”の重要なパーティーなどにも参加くださっている。

  「私自身は、生い立ちの関係から、戦前の日本のジャズの歴史に限りない愛着を抱き続けている」としながらも、今日のジャズにもあくなき探究心を持たれ、現役最長老でありながら、若者のように心弾ませ、体をゆらし、ジャズと共に生きる人生の素晴らしさ!!!
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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