盛岡タイムス Web News 2016年  4月 22日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉298 草野悟 うれいら商店街のっとり計画


     
   
     

 岩泉町の中心市街地に「うれいら商店街」があります。さまざまな商店が軒を連ね、散歩するだけでも楽しい通りです。菓子店に雑貨店、本屋に食堂、カフェや伝統工芸店などさまざまです。この商店街の2代目さんたちが実にユニークです。「おやじたちの店の一角を乗っ取り、自分でプロデュースした商品を売るんだ」と「うれいら商店街のっとり計画」という企画を立ち上げました。その中心にいるのが、岩手県復興応援隊の第1期生で岩泉町に派遣された大阪出身の橋本充司君です。すごんでいますがポーズです。3年半、すっかり岩泉町の町民として受け入れられ、それ以上に町をこよなく愛し、地元に精通した立派な役場職員となっていました。

  派遣当初は、「僕、零下っていうところに住んだことあらへん」と関西弁で話していたことを思い出します。ところが立派に根付いていました。町の若者たちはじめ、商店街の大御所さんたちにも信頼されていました。先日訪ねましたら「零下15度までは大丈夫。ただヒートテック肌着がなければギブアップです」と心境暴露。うれいらは宇霊羅と書きます。岩泉のシンボル、宇霊羅山にちなんで名づけられた商店街です。

  この「うれいら商店街のっとり計画」のポスターが実に面白い。それぞれの商店の2代目さんたちがサングラスをし、腕組みをしながら集合写真に納まっています。クイズの参加用紙があり、お店を巡って答えを探し出して応募すると、不思議なマスキングテープがもれなくもらえます。残念ながら3月で1回目は終了しました。次回はいつか決めてないようですが、年内に第2回を行うようです。

  このなんとも言えない独りよがり感あふれる企画、ここまでやるか、とノリノリ。意味を理解するまで時間がかかりますが、行けば楽しいうれいら商店街。ほっとする空間が龍泉洞を抱える岩泉の街中にありました。
   (岩手県統括コーディネーター)


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