盛岡タイムス Web News 2016年  4月 30日 (土)

       

■  寒波に春の修羅? 滝沢市の鞍掛山開き 降雪のもと山頂へ 大型連休入り29日から5月8日まで

     
  雨の中をを進む登山者とカタクリの花(左手前)  
 
雨の中をを進む登山者とカタクリの花(左手前)
 


  岩手山の裾野にそびえる滝沢市岩手山の鞍掛山で29日、山開きが開かれた。鞍掛山の山開きは、県内の山開きで2番目に早い。山を待ち焦がれた登山客は、同日午前だけで約130人が入山。同市山岳協会によると、同日午前の山の気温は氷点下1度〜3度。山頂では雪が降り、春山に雪景色を演出。山道脇のカタクリとともに登山の思い出を作った。

 山開きは、同市鵜飼安達のたきざわ自然情報センター前で行われた。鞍掛山のある十和田八幡平国立公園は、2016年に同公園八幡平地域指定の60周年を迎える。同市は、網張ビジターセンターと協力し「イーハトーヴの風景地を登ろうウオークラリー」を開催。500人限定の記念バッジを配った。

  同市の柳村典秀市長は「今年は山の日の祝日制定年。岩手山の山開きも盛大に行う予定だ。これから本格的な春山シーズンが訪れる。自然を満喫し、登山を楽しんでほしい」とシーズン開始を祝った。

  北上市に住む安原美通さん(75)は初めての鞍掛山登山。東日本大震災以前は陸前高田市広田町に住み、テレビなどで各地の山登りを楽しんでいた。今年は新聞を見て登りたいと思い、夫婦で登山に臨んだ。

  美通さんは「自分の誕生月は、春の季語の『新緑の候』の5月。誕生月と結びつけ、山の緑から力をもらえればと思う」と話した。妻の千代子さん(65)は「カタクリは(寒さで)花が開いていなかったのが、たくさん咲いてきれいだった」と楽しんだ。

  鞍掛山は標高897b。初心者でも比較的登りやすく、老若男女に親しまれる。今年生誕120周年を迎える宮澤賢治の詩集「春と修羅」第一集の「くらかけの雪」など、作品の中に鞍掛山から得た風景が登場している。


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