盛岡タイムス Web News 2016年  5月 16日 (月)

       

■  〈幸遊記〉279 照井顕 麗しの78回転SPレコード


 2006年4月30日(土)、東京都板橋区立成増アクトホール「穐吉敏子・ルー・タバキン・ヴィンテージ・デュオコンサート」は、自由席とあって開演数時間前から長蛇の列!前回14年10月の穐吉敏子・マンデイ満ちる・親子デュオの時に振る舞い大好評だった1杯の岩手ワイン(大迫エーデルワイン)と紫波のブドウジュース付きコンサートは今回も大好評!欲しいという人のための販売用も開演前に売り切れる人気で板橋と開運橋の二重アーチは見事に架けられたのでした。

  その翌日ホテルを出て、帰りの新幹線に乗るまでの数時間、女房を喫茶店に待たせ、お茶の水駅近くの“JAZZ東京”へ。そこで1990年91年に発売された「ジャズマガジンbP・bQ」(白夜書房)を発見!確かこの2冊には僕も寄稿してたはず!とパラパラページをめくれば、ありました「鳴呼・日本邪頭専門店」と「不思議な後進曲」。昔の自(字)分にご対面!2冊とも買い求め自己満足気!

  その足で神保町まで歩き、もしかして!と富士レコード社に入ってみたら、ザワッ!ゾクッ!と身震いするSPレコードに、アッ!という間もなく出合った。それは今年3月あのNYハーレムのジャズ・ミュージアムで聴かせてもらったテディ・ウィルソンの「スイート・ロレイン」。これは!これは!と今度はサッチモこと、ルイ・アームストロングのSPを探してみたら、そこにも、な!なんと!あの「ウエスト・エンド・ブルース」、僕は平静心を装いながら平成?の奇跡に打ち震えてのお会計。5月3日盛岡市民文化ホールでのコンサートに前日入りしてくれた穐吉さんに、東京で見つけて来ました!と言ってその2枚を見せたら、彼女は驚きながら、スイート・ロレインのジャケットには「私が最初に聞いたジャズレコード」。ウエスト・エンド・ブルースには「私が最初に買ったジャズレコード」と書き記しサインを入れてくれた。

  スイート…は1946年別府で故福井参郎さんから聴かせてもらい、本格的ジャズ演奏への開眼となった彼女にとっての恩人的?レコード。ウエスト…は穐吉さんが生まれる1年前の1928年6月28日彼のホット・ファイブでサッチモがアドリブを吹き、歌った曲。このレコードを聴きたいがために娼婦たちの使い走りをしたビリー・ホリディはサッチモを最も尊敬した人でもあった。サッチモとトシコのふたりは16歳でのプロデビューでした。
(カフェジャズ開運橋のジョニー店主)


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