盛岡タイムス Web News 2016年  5月 17日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉96 雫石町 西山地内 サクラのもとに母校の誓い 旧西山中同窓生 20年後の再会願って(戸塚航祐)


     
  変わらない友情を育む旧西山中の卒業生(4月24日撮影、小田さん提供)  
  変わらない友情を育む旧西山中の卒業生(4月24日撮影、小田さん提供)
 

 雫石町長山猿子の町営西山運動場と町立西山保育園の間に、10本のサクラの木がある。毎年見事な花を咲かせるサクラは、旧西山中の昭和31(1956)年度卒業生が2007年5月3日に植樹。植樹から10年を迎えた4月24日、同卒業生40人が集まり卒業60周年記念同期会を開催。かつての学び舎で勉学に励んだ学友と語り合い、青春時代と変わらぬ友情を温めた。

  卒業生が植樹したサクラは、同町七ツ田の弘法桜と同じオオヤマザクラ7本とシダレザクラ3本。同町料理研究会会長の小田幸作さん(74)らが声を掛け、同期生でお金を出し合って植えた。それまでも同期会を開いていたが、植樹を機に開花に合わせて開催を始めた。

  小田さんは「皆が集まるきっかけにしようと思い植樹をした。(西山中の)校舎がなくなり、このまま思い出もなくなるのではと思った。今では毎年の花見に約30人が集まり、年度初めの楽しみとなっている」と話した。

  昭和46(1971)年度に閉校した旧西山中の校舎は取り壊れ、現在面影を見ることはできない。しかし同期生がこの場に集えば、現在の運動場北側にあったという校舎と在りし日の自分たちの姿を思い出せると言う。

  同町西根の松木昭さん(74)は「同期生とする思い出話は尽きない。会えば(中学時代に)タイムスリップしたような気分になる。自然と当時のあだ名で呼び合い、会社のような堅苦しさもない昔に戻れる」と笑った。

  サクラは隣の保育園に通う園児も興味津々。同期生の一人で盛岡市の沼宮内レイ子さん(74)のめいが通っているが、沼宮内さんが植えたと知り、驚きながらも喜んだと言う。

  同期会は今後も続け、次の10年を目指す。松木さんは「今年集まった同期全員が、10年後も会えるように長生きしなければ」と力強い。沼宮内さんも「10年後のサクラが楽しみ。(お互い)健康に気を付けてまた会いたい」と言う。

  小田さんは「植樹から瞬く間に過ぎた10年だった。来年は全員が喜寿。皆で集まって祝いたい」と再会を願った。

  春の大型連休が明けた10日、植樹したシダレザクラは八重咲きの花を残していた。10年後に開く再会の場でも、きれいな花を咲かせるだろう。  (戸塚航祐)


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