盛岡タイムス Web News 2016年  8月 10日 (水)

       

■  最低賃金過去最高の上げ 使用者側には慎重意見 審議会が716円答申


     
   久古谷敏行岩手労働局長(左)に答申書を手渡す種田勝岩手地方最低賃金審議会会長  
   久古谷敏行岩手労働局長(左)に答申書を手渡す種田勝岩手地方最低賃金審議会会長
 

 岩手地方最低賃金審議会(会長・種田勝みちのく愛隣協会理事兼事務局長、委員15人)は9日、県内の最低賃金を時給で21円引き上げ、716円とするよう久古谷敏行岩手労働局長に答申した。引き上げ率は3・02%で過去最高の引き上げ額。最低賃金も過去最高となる。異議があった場合の審議・答申や官報公示を経て、早ければ10月5日から改正最低賃金が適用される。

  21円の引き上げは、国の中央最低賃金審議会が示した目安と同額。公益、労働者、使用者の各代表で組織する審議会は7月12日の諮問から3回の専門部会を開催し、地域の実情を踏まえて改定額を審議してきた。

  最低賃金の10円以上の上昇は4年連続で20円を超える上げ幅は初めて。使用者側からは「ここ数年、高い引き上げ率となっており、今年度も大幅な引き上げとなれば、中小零細企業の経営体力が持たない」などと慎重な意見もあった。

  一方、賃金の地域間格差が拡大すれば、人口流出が進み、労働力の低下や後継者不足を招きかねず、県内経済の発展に支障を及ぼしかねないとの見方もあり、中央審議会が示した目安と同額の答申となった。

  中央審議会は地域の経済事情などを考慮して4段階で賃金引き上げの目安を示しており、岩手は青森、秋田、福島などと同様、最低ランクの21円だった。

  岩手労働局によると、答申通り最低賃金が引き上げられた場合の影響率は11・6%で、県内の労働者約47万7500人のうち約5万5千人の賃金引き上げが必要になる見通し。

  意義申し立ては24日まで受け付ける。

 


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