盛岡タイムス Web News 2016年  8月 21日 (日)

       

■ 住宅マスタープラン 今年度に改定へ 人口減少や高齢化反映 盛岡市 市営の在り方を検討


  盛岡市は2016年度に市住宅マスタープランの改訂を行う。同プランは、国が定める住生活基本計画、市総合計画と整合を図り、市の住宅政策を総合的に展開するための基本計画。当初計画は1997年に策定し、2006年の改定を経て、今回が3回目の計画。今後、パブリックコメントを実施し、11月にも市長決裁で決定する。計画期間は16年度から25年度まで。

  過去の計画では主に人口増加を背景とした計画になっていたが、人口減少および高齢化の進行を背景にした社会情勢を踏まえ、今計画の主要テーマは▽人口減少社会に対応した盛岡市における住宅の在り方▽高齢者世帯やセーフティーネットを必要とする世帯の居住環境整備−の2点。基本理念は「盛岡の魅力を感じる人々がいきいきと暮らす住まいづくり」で、四つの基本目標と目標実現に向けた八つの施策の方向性を設定する。

  市人口ビジョンの推計では今後、人口、世帯数共に減少することが予測される。これを踏まえた住宅供給の見込みは、新設住宅戸数が09年度から14年度の平均で約1800戸が建てられる一方、除却戸数は平均129戸で、この状況が今後も続くと空き家が増加することが懸念される。

  今後の市営住宅の方向性について、市は25年度までの10年間で公営住宅で支援が必要とする世帯数を2627世帯と推計。一方、市営住宅、県営住宅を合わせた同市の公営住宅の供給量は、ここ数年における募集戸数や整備計画の推計で2651戸となり、需要に対応できると考えている。このため、市では既存の市営住宅の居住性向上や長寿命化を図る改善工事の計画的な実施をしていく。

  市営住宅の運営には、団地内の活力あるコミュニティーの形成が重要となることから、限られた年齢層や家族構成の団地とならないよう多様な世代が共生できるミクストコミュニティーの構築に向けて新規入居世帯の募集方法の工夫や既存入居世帯の実情に合わせた住み替えの手法などについて検討していく。

  目標とする指標は、高齢者(65歳以上)の居住する住宅の一定のバリアフリー化率が13年度の41・5%から25年度に60%、子育て夫婦世帯における誘導居住面積水準達成率が13年度の33・4%から25年度に40%、市営住宅の管理戸数に対する入居戸数の割合が13年度の86・6%から25年度に93%を目指す。


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