盛岡タイムス Web News 2016年  8月 25日 (木)

       

■  現場で効果的な活動目指す 岩手医大 災害時医療のロジ研修で備え


     
   講師陣ら(前列)と記念撮影をする、全国から集まった研修参加者  
   講師陣ら(前列)と記念撮影をする、全国から集まった研修参加者  

 岩手医大(祖父江憲治学長)主催の第4回日本災害医療ロジスティクス研修は24日から、矢巾町の同大矢巾キャンパスなどを会場に開かれている。北海道から沖縄県まで医療関係者ら60人が参加。東日本大震災津波などの教訓から、今後国内で想定される大規模災害を視野に、災害現場で迅速・適切に対応できる支援機能や体制について27日まで座学や実習、実践研修に取り組む。

  研修は東日本大震災翌年の2012年からスタート。昨年まで3日間だったが、今回から4日間に延長された。沿岸被災地での現地研修を含め全国規模の研修は他にない。

  祖父江学長は24日の開会で「大災害は忘れた頃にやってくるといわれるが、ある間隔で起きている。われわれがどう対処するかという点で研修の意味がある。学んだことを持ち帰り、広めてもらいたい」とあいさつ。

  研修の総括責任者を務める眞瀬智彦岩手医大災害時地域医療支援教育センター長は「災害時医療のロジ力が弱いということで研修が始まった。日本最高の(講師らの)陣営で臨んでおり、ぜひ吸収して」と呼び掛けた。

  同日は、厚労省医政局地域医療計画課の小谷聡司氏、国立病院機構災害医療センターの市原正行氏らが講師を務めた。小谷氏は国がロジスティクス強化のためDMAT(災害派遣医療チーム)の養成研修を実施していることなどを紹介した。

  南海トラフ地震での犠牲者が最大32万3千人、負傷者が62万3千人とする想定から、医療ニーズの急激な増大により被災地のみで対応できない状態を指摘。被災地以外への搬送、治療など「全都道府県挙げた対応になることを考えてもらいたい」と訴えた。

  市原氏は、DMATに情報収集や連絡調整、通信・移動手段の確保のためのロジスティクス要員を置く必要性を強調した。資源と情報の管理が活動に不可欠であり、情報に関しては「クロノロジー」(時系列活動記録)の徹底なども挙げた。

 


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