盛岡タイムス Web News 2016年  9月  2日 (金)

       

■  いわて国体に打撃 台風10号 釜石市、岩泉町など施設被害 一部会場変更も視野 本大会まで1カ月切る


 台風10号の影響で、希望郷いわて国体・大会の競技施設にも影響が出ている。県国体・障がい者スポーツ大会局によると、1日現在で全域が孤立状態にある岩泉町の軟式野球会場、釜石市のトライアスロンコースなどで被害が出た。4日には盛岡市で水泳競技が予定通り始まる。本大会まで残り1カ月、被災した競技施設のアクセス路や宿泊先も含めた復旧と開催へ、県や会場市町村などが対応に追われている。

  それによると、被害施設は1日正午現在で沿岸と内陸7市町村の8施設。被害の大きい施設では会場変更の可能性も出てきた。

  軟式野球競技(10月2日〜5日開催)については、岩泉町乙茂の楽天イーグルス・岩泉球場が台風の影響で高さ2bまで水没した。現在土砂が人の腰の高さまでたい積し、周辺からの漂着物でフェンスが一部倒壊している状態だという。

  同競技は同町を含む8市町村が会場。ほか普代村の北緯40度運動公園野球場では球場内へ砂が流入したが、砂の入れ替えで利用が可能と見込まれる。予備球場になっている久慈市の同市営球場も水没した。

  8市町村の幹事である久慈市によると、岩泉球場が使用できない場合の会場変更などについて県軟式野球連盟などと検討が始まっている。変更する場合は日体協への付議事項となり、本大会に向けて早急な決断が迫られる。

  トライアスロン競技の釜石市根浜海岸特設会場については、バイクコース折り返し地点に当たる橋野・中村地区で道路への崩落や橋が損壊。世界文化遺産橋野鉄鉱山に通じるルートでもある。

  国体・大会局によると、コースについては、
4日に中央競技団体の参加する審判講習会があり、検討されることになるという。既に現地でリハーサル大会も開かれ、現在急ピッチで復旧作業が進められており、極力コース変更は避けたい考え。

  ほかにも▽大船渡市・公開競技グラウンドゴルフ(日程今月24、25日)会場の盛川河川敷公園でコース水没▽久慈市・柔道(10月8〜10日)の市民体育館で会議室等の床上浸水▽花巻市・ボート(6〜9日)の田瀬湖ボート場で流木等▽一戸町・デモンストレーションスポーツ・ターゲットバードゴルフ場でコース上に大きな石流入―があった。

  市町村に対する施設の復旧については施設整備補助金で支援ができる。ただ、同時に台風で被害を受けた国道106号をはじめとする輸送交通や宿泊先など開催・運営についてはセットで考える必要がある。市町村の意向を踏まえ、県としても競技団体や日体協と連携する考え。

  岩間隆国体・大会局長は、現在も続く救助活動なども踏まえながら「競技が開催できる状況か、時間を掛けずに対応して本番に備えたい」と話す。

  県は2日に国体県選手団の結団式を行う。4日から始まる水泳競技では5、6日に鈴木大地スポーツ庁長官が盛岡市と釜石市で競技を視察する予定。



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