盛岡タイムス Web News 2016年  9月  3日 (土)

       

■ 〈体観思感〉山下浩平 「楽しむ」に込める自信


 
 あす、いわて国体の水泳競技が開幕する。リオ五輪がメダルラッシュに沸き、水泳の日本代表選手も国体に多数出場する。だが、一番に期待するのは、やはり県選手団の活躍である。

  8月27日から約1週間、競泳の本県選手が盛岡市立総合プールで最終調整となる合宿を実施した。合宿直前までジュニアオリンピックなどが行われていたため、有力選手らは徐々に合宿へ合流した。

  記者は合宿初日の27日に取材した。国体を目前に控えた中で、選手らの雰囲気はリラックスした様子だった。昼休憩を終えた直後で、軽いストレッチをこなしてから午後の練習に入っていった。

  「地元での国体を楽しみたい」。そう話したのは、少年男子の平泳ぎ200bに出場する斉藤聖隆君(県立盛岡三高3年)。前年国体では僅差で決勝進出を逃したが、彼のその言葉と表情からは、いわて国体への自信が見て取れた。

  トップレベルで活躍する競技人にとって「楽しむ」という言葉には、これまで積み上げた経験への自負、本番を練習通りこなすだけという良い意味での余裕が込められる。一昔前であれば「ふざけるな」などと言われたかもしれない(今でも言う人がいるかもしれない)。だが、食うか食われるかの世界でしのぎを削る選手が放つ「楽しむ」という言葉の中には、相当な覚悟が秘められていると感じた。

  斉藤君の言葉は彼自身、そして県選手団の自信が表れているように思えた。五輪選手のおかげで、観客席は連日にぎわうだろう。会場は盛り上がりを見せ、競技を楽しむ場として絶好の機会となる。

  国体冬季大会では順位、得点を前年国体よりも大きく伸ばした。水泳競技の監督からは厳しい言葉も聞かれたが、飛躍を期待せずにはいられない。


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