盛岡タイムス Web News 2016年  9月  16日 (金)

       

■  交流30年の果実―第27回日中友好の翼(上の前編) 岩手山西会 区切りの旅 感謝示す長治の歓迎会


     
   長治市で元研修生と留学生の保護者が開いた歓迎会。中村真理子さん(左から2人目)を囲む岩手ファームで指導を受けた元研修生たち  
   長治市で元研修生と留学生の保護者が開いた歓迎会。中村真理子さん(左から2人目)を囲む岩手ファームで指導を受けた元研修生たち
 

 第27回日中友好の翼は7日から11日までの日程で行われ、13人の訪問団(団長・富澤正一盛岡中央高校長)が山西省長治市、上海市を回ってきた。これまで翼を企画してきた岩手山西会(会長・大内豊盛岡タイムス社長)は設立30周年を機に一定の役割と目的を果たしたとして来年3月で解散するため、今回が同会主催の最終便。30年という歳月に両者の交流から生まれた果実たちは熟し、次の花々を咲かせる段階に入った。今回の翼は交流の成果を確認し、世代交代しながら継承していく意識を共有するものとなった。 (井上忠晴)

  上海から長治に入って2日目。長治市トップクラスのホテルの広い宴会場。岩手山西会員と龍澤学館関係者を主に構成された13人を待ち受けていたのは、150人になろうかという長治市の人々。岩手山西会を通じて受け入れた日本への元技術研修生、盛岡情報ビジネス専門学校の日本語学科で学んだ新旧留学生と家族らが集まっていた。

  その規模に団員は最初圧倒されながらも、懐かしい顔を次々と見つけ表情を和ませた。古くは30年近く前に岩手に来た元研修生もいるが、距離と時間はすぐに縮まった。盛岡市の岩手ファームの中村真理子総務部長(同会幹事)の席を社で学んだ元研修生らが囲んだ。会話が途切れることはない。近況や思い出を語る元研修生の話を中村さんは笑顔で聞いていた。

  1988年から97年の間に3度の研修を経験した宋明則さん。「厳しい管理で病気が少なく、管理が行き届いていた」同社で日本の養鶏を学び、今は長治市政府で養鶏の指導管理に携わる。「技術指導はもちろん、人々が親切だった。特に中村社長夫妻にはとてもお世話になった」と恩義を忘れることはない。「あそこで勉強したことが役に立っている」。盛岡で得たものが長治に還元されている。

  歓迎会で元研修生の南安紅さんは「日本でお世話になった。お越しいただき感謝申し上げる。日中友好が継承されていくことを願っている」と代表してあいさつした。

  元研修生ばかりではない、盛岡で日本語を学び日本の大学に進学した留学生たちも集まった。王峰宇さんは盛岡情報ビジネス専門学校で日本語を習得し日本の大学に進学、今は大学院生だ。「山西会のおかげで大勢が留学できた。自分も今のように成長できた」と留学生、元留学生全員の気持ちを代弁した。

  歓迎会には元長治市副市長の王進卯さん(97、01年来県)が出席。「山西会は古い友人。30年来、相互訪問、研修生派遣を通じて友情を深めてきた。この数年、盛岡へ30人以上の留学生を派遣しており、若者を通じてもっと両者の関係を深めていけると信じている」と歓迎のあいさつ。8日は中国では月餅を食べる中秋月が近かったことから「友好の松の実がどんどん成長することを願う」と期待した。(続きは本紙で)


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