盛岡タイムス Web News 2016年  9月  17日 (土)

       

■ 被害額が1千億円超す 台風10号 商工で224億円に大幅増


  県災害対策本部によると、台風10号による被害総額は16日午前6時現在で1056億5833万円と1千億円を超えた。現時点で東日本大震災津波に次ぐ自然災害の被害規模となった。それでも調査は被害状況の半分以下であり、甚大な被害に見舞われた岩泉町ほか宮古市の状況が今後明らかになる中で、額はさらに増える見込みだ。

 被害総額は前回公表された14日に比べて約134億3千万円増え、1千億円規模に達した。内訳は最も大きい土木施設等が約632億5千万円で総額の約6割。14日から額の変動はなし。

  農林水産関係が11市12町4村で約173億7千万円。14日公表時と比べて約32億4千万円増えた。内訳は農業が約70億円、林業が約41億円、水産業が約62億円、水産技術センターふ化場など施設被害が約6千万円など。土木施設等と農林水産関係を合わせた被害額が総額の4分の3を占めている。

  商工関係・観光施設等については14日より約101億円増えて約224億1千万円に急増。商工業者の被害件数が1772件と倍増し、約223億4千万円に達した。県商工労働観光部は「3・11を除けば過去に例がない」と説明している。

  教育施設の被害額も14日より倍増して約2億3千万円。盛岡市を含む13市町村の小中学校48件と高校21件で校舎の浸水や校地内の土砂流入などが発生した。

  孤立地域は14日から岩泉町の3世帯4人の孤立が解消された。残る同町安家茂井地内の2世帯5人については、土砂崩れの起きた県道の復旧作業終了が見込まれる今月下旬にも解消される予定。

  また、陸上自衛隊岩手駐屯地は、15日に支援に入っている岩泉町から県を通じて撤収要請を受け、16日夜で撤収。県の対策本部からも同日で撤収した。内閣府現地連絡調整室も同日で県庁から撤収した。国交省東北地方整備局の緊急災害対策派遣隊が同町で行った被災状況調査は15日に終了した。

  16日午前6時現在も3市町村で395人が避難。岩泉が356人、田野畑が32人となっている。岩泉ではこの時点でも553戸が停電し、470戸が断水している。

  住家被害は21市町村で2765軒に上り、うち宮古市が1284軒で46%を占める。今後、岩泉の調査結果も反映されれば、さらに増える見込み。

  県保健福祉部によると、県社会福祉協議会主催の盛岡市と宮古市、盛岡市と岩泉町を結ぶボランティアバスが17日から25日に運行される。募集は1日当たり80〜120人が予定されている。


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