盛岡タイムス Web News 2016年  9月  20日 (火)

       

■  いわて国体・いわて大会 パラの感動で希望郷へ 障害者スポーツのだいご味 ブラインドサッカー体験会


     
  アイマスクをした状態でのコミュニケーションの取り方を練習する参加者  
  アイマスクをした状態でのコミュニケーションの取り方を練習する参加者
 

 希望郷いわて国体・希望郷いわて大会の開催を機に、障害者スポーツに対する理解促進を図るため、県障がい者文化芸術振興事業のブラインドサッカー体験会(県、県教委主催)が19日、盛岡市三本柳のふれあいランド岩手で行われた。さまざまな年代の約40人が参加。健常者も障害者も一緒のルールで取り組めるスポーツの魅力や競技に必要なコミュニケーション能力を学んだ。

  ブラインドサッカーは、希望郷いわて大会の競技ではないものの、パラリンピックの正式種目。フットサルと同じ広さのコートで、キーパー以外のフィールドプレーヤー4人がアイマスクを付けてプレーする。見えない状態でシュートやパスを行うため、音のする特殊なボールを使用するほか、声によるコミュニケーションなどが大切になる。

  体験会では、日本ブラインドサッカー協会の剣持雅俊さんと世界選手権などに出場している寺西一選手が講師を務めた。参加者のほとんどがブランドサッカーは初体験。競技の技術を学ぶ前に、アイマスクをした状態で歩いたり、手拍子や声掛けで位置や方向を知らせる練習をした。コミュニケーションスキルを磨くため、アイマスクをした状態で声を掛け合い誕生月や血液型などのグループに分かれる練習も行った。

  寺西選手は「大きな声で呼ぶことでアイマスクをしている人も安心して動ける。掛けてあげる言葉も必ず相手の立場に立った言葉を」とアドバイス。コミュニケーションで大切になることとして▽声を出す▽声を聞く▽タイミングやボリュームなどの思いやり│を挙げた。

  遠野市から参加した佐和夏生君(12)は「ブラインドサッカーはテレビのニュースなどで見たことはある。普通のサッカーとは違って、真っ暗の状態で音だけを頼りにやるのは難しいと思う。アイマスクをして、最初は全然分からなかったけれど、コミュニケーションを取れるようになったら周りが分かるようになってきた」と初体験の競技に興味を持っていた。

  盛岡市から参加の全盲の男性は「ブラインドサッカーは知っていたが、実際に道具に触れるのは初めて。音がしたり地面に落ちたときに弾みすぎないなどボールにも工夫がしてある。サッカーに限らず、みんなが共通のルールで一緒に何かできる機会が増えれば」と話した。


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