盛岡タイムス Web News 2016年  9月  29日 (木)

       

■  あす56年の歴史に幕 盛岡バスセンター 10月から仮設乗降所


     
  30日でターミナル機能が廃止され、解体される盛岡バスセンター  
  30日でターミナル機能が廃止され、解体される盛岡バスセンター
 

 盛岡市中ノ橋通の盛岡バスセンターは、30日で現在のバスターミナル機能が廃止され、56年間の歴史に幕を閉じる。

  1960年に竣工され、これまで盛岡駅と並び市内のバスの発着点として大きな機能を果たしてきた盛岡バスセンター。今年3月、株式会社盛岡バスセンターから廃止が市へ伝えられて以降、ターミナル機能の維持・継続、現建物の保存活用の要望など、経済・民間団体によるさまざまな動きがあった。廃止を受け、地元経済関係者などからは寂しさや不安と共に、周辺地域の活性化のため早期の再整備を求める声が出ている。市はターミナル機能維持のためバス仮設乗降所を10月1日から供用開始すると共に、将来的なターミナル機能とにぎわい機能を持つ施設の再整備に向けて各種団体と協議していく。

  盛岡バスセンターは、市の第2期市中心市街地活性化基本計画で主要事業に位置付けられ、当初は株式会社盛岡バスセンターが建て替え、バスターミナル機能の強化、商業機能や公的機能の充実により、交流拠点として地区の活性化を図る計画だった。2014年3月に、費用面などから建て替え規模や時期を含め見直しを検討する考えが示された。

  16年2月には、9月末でターミナル機能を廃止し、安全性の観点から現建物の取り壊すことが同社取締役会で決議され、市に伝えられた。移動手段の確保など市民生活への影響を最小限に抑えるため、市は現在地でのターミナル機能確保を第一に考え、建物取り壊し後の土地を取得する方針を出した。市は16年の市議会6月定例会に敷地取得に向けた不動産鑑定料を計上。市としての評価価格を提示し、9月21日に優先売却の交渉先として市を決定するとの回答を盛岡バスセンター側から得た。

  建物解体やその後の再整備期間中の暫定的なターミナル機能を確保するため、市は現バスセンター建物の道路を挟んだ向かい側のバス待機場所を使用した仮設乗降所を整備。バス事業者と協議の上、盛岡バスセンター構内を発着としている26路線(発車228便、到着199便)は、10月1日までに順次、バスセンター周辺と盛岡駅周辺に振り分けることで対応した。

  市は土地開発基金から借りて現盛岡バスセンター跡地を取得後、バスターミナル機能とにぎわい機能を持つ長期的にも安全安心に利用できる複合施設を、地元や経済団体などと協議しながら整備手法を含めて検討していく。再整備にかかる期間は、建物の規模などにもよるが整備手法の決定や設計などを考えると早くても4、5年が見込まれる。

  船水義一都市整備部長は「広くいろいろな声を聞きながら、今後どう進めていくかの検討などを今年度は行う。公民連携など含めどういう手法で整備していくか具体的になっていくのは次年度以降。市としてもいつまでも仮の(ターミナル機能の)ままにしておくわけにいかないので、スピード感を持って再整備に向け協議を進めたい」とした。


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