盛岡タイムス Web News 2016年  10月  3日 (月)

       

■  本県へ優しさにじむご訪問 天皇皇后両陛下 5日間のご滞在終え帰京


     
   行幸啓の日程を終え、沿道の県民に手を振ってお応えになる天皇皇后両陛下(2日午後0時40分頃、JR盛岡駅南口前)  
   行幸啓の日程を終え、沿道の県民に手を振ってお応えになる天皇皇后両陛下(2日午後1時40分頃、JR盛岡駅南口前)
 

 天皇皇后両陛下は2日、本県での行幸啓を終え、帰京された。8月に生前退位のにじむお気持ちを表明された直後ながら、4泊5日という、異例ともいえる地方へのご滞在。両陛下はお疲れのご様子も見せず、お立ち寄りになる先々で県民に笑顔でお応えになっていた。東日本大震災津波や台風10号で甚大な被害の出た本県を思うお気持ちがにじむ今回のご訪問となった。

  今回は大震災津波被災地の復興状況ご視察と希望郷いわて国体総合開会式ご臨席を合わせた行幸啓となった。

  2日は盛岡市本宮で国体の体操競技少年男女をご覧になり、同市内丸の県庁でご会食。ご滞在中、本県食材をふんだんに盛り込んだ献立が用意され、両陛下をもてなした。同日も紫波町産シャインマスカットが水菓子として振る舞われた。

  その後、東京行きの新幹線にご乗車のため、JR盛岡駅に到着された。沿道からの呼び掛けに、県民との別れを惜しむように笑顔で何度も手を振るお姿があった。

  奥州市から両陛下を一目見ようと盛岡駅に駆け付けた、田代幸世さん(34)は「陛下が段差を上がる美智子さまに手を差し伸べられ、とてもお優しいと感じた。義理の母が山田町で仮設住宅におり、両陛下がまた来てくださると、とても喜んでいた」と話した。

  同じく及川希さん(34)は高齢の両陛下の来県に「台風10号もあった大変な岩手に来てもらって、身に余るものがある」と、お二人のお気持ちに思いを巡らせていた。

  陛下の背中にそっと手を添える美智子さまの姿がご来県中に何度も見られた。広い本県で長距離の移動にお疲れの陛下をいたわる美智子さまのお心遣い、お二人の県民と気さくにお話するご様子や仲むつまじさが県民の目に印象づけられた。

  宮内庁の河南健侍従は1日の会見で「今回の岩手県内でのお姿は、私が変わらず、ずっと拝見しているもの。今回岩手に来て変わったという印象は全くない」と述べた。


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