盛岡タイムス Web News 2016年  10月  8日 (土)

       

■ 岩手(山内・中島の盛岡南高組)頂つかむ 山岳少年男子リード 7年ぶり2度目優勝


     
  優勝した中島選手と山内選手(左から)  
  優勝した中島選手と山内選手(左から)
 

 第71回国体「希望郷いわて国体」は7日、大会7日を迎え、県内各地で15競技が行われた。県勢では山岳の少年男子リードが7年ぶり2度目の優勝。陸上円盤投げ成年男子で米沢茂友樹(東海大)が2位に入った。ホッケーは少年男子が準々決勝で滋賀を破り9日の準決勝に一番乗り。カヌーワイルドウオーター・シングルカヤックで成年男子の齋藤晶文(県社協)が4位、成年女子の山田茉未(岩手中央農協)が7位に入賞した。8日は17競技が行われる。(2、7面に関連記事) 

  9日まで県営運動公園で開かれる希望郷いわて国体山岳競技は7日、少年男子リードで県立盛岡南高3年の山内響選手(17)と1年の中島大智選手(16)が優勝の栄冠に輝いた。両者とも予選から他県を圧倒する勢いで登り、山内選手は予選と決勝で完登(オンサイト)を達成。競技結果が貼り出されると「完登を目指していた」と語った山内選手の目には涙が浮かび、中島選手ら岩手選手団とともに優勝の喜びを爆発させた。

  リード競技は、高さ15b幅4bのクライミングウオール(人工壁)と呼ばれる反り返った壁を命綱のロープを付けて登る競技。国体では同じチームの選手2人が同時に登る。壁面にはホールドと呼ばれる手がかりや足がかりがあり、壁の終了点にロープを掛ければ最高の「完登」。2人が登った場所までのポイントで順位を競う。

  2人は、ホームグラウンドと言うべき県営運動公園で予選から会場を沸かせ続けた。「声援が力になった」という山内選手は、予選で他県の選手が一歩届かなかった終了点に唯一到達し個人1位。中島選手も個人成績で7位に付け、岩手の若い力を観衆に見せた。

  決勝でも2人は力強い登りを見せた。予選よりもさらに傾斜が増し、細かなホールドのある壁に選手は苦戦。2人も例外ではなく、中島選手も個人6位だったが苦しい展開。山内選手は最も苦しい部分で会場に声援を求め、会場中の「ガンバ」という大歓声に背中を支えられるように終了点に到達。ガッツポーズを決め完登と優勝をつかんだ。

  山内選手は「優勝を狙っていたので、優勝できて心の底からうれしい。地元の熱い応援に応え、日頃お世話になっている方々に感謝の気持ちを伝えられたと思う」と話した。

  さらに「国体を弾みにスポーツクライミングが発展して、(五輪など)世界で活躍したい」と今後の抱負を語った。

  中島選手は「とにかくうれしい。いい登りができた。響さんの登りにも感動した。残り2日間を頑張り、世界大会にも出たい」と喜びを言葉にした。

  新田亮一監督は「2人はボルダリングも優勝を狙っている。気持ちを切り替えてやってくれると信じている」とコメントした。

  同日行われたボルダリング競技は、高円宮妃殿下がご覧になられた。少年女子リード予選は14位、成年男子ボルダリング予選は25位、同競技成年女子予選は14位で決勝に進めなかった。
(戸塚航祐)


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