盛岡タイムス Web News 2016年  10月  10日 (月)

       

■  いわて国体 陸上競歩1万メートル 五輪選手高橋英輝が優勝 終盤振り切り大会新 少年共通走高跳 高橋佳五(盛岡市立高)3位食い込む


     
  最後の力を振り絞りゴールする成年男子1万b競歩の高橋英輝  
  最後の力を振り絞りゴールする成年男子1万b競歩の高橋英輝
 

 第71回国体「希望郷いわて国体」は9日、大会9日目となり、県内各地で正式競技18競技が行われた。県勢は陸上成年男子1万b競歩で高橋英輝(富士通)が大会新記録で優勝。剣道少年女子は初優勝を果たした。空手道の成年男子形で在本幸司(ツクバ精密)が優勝したほか、ボクシング少年男子ミドル級で菊地永司(盛岡南高2年)、バスケットボール少年男子が3位入賞。また、ボクシングの成年男子フライ級で星和也(東洋大4年)、同ミドル級で梅村錬(拓殖大1年)が決勝に進出した。1日に開幕したいわて国体も、11日の総合閉会式まで残り2日。10日は14競技が行われる。

  希望郷いわて国体の陸上競技は9日、北上市の北上陸上競技場で行われた。県勢は8種目に出場。成年男子1万b競歩に出場の高橋英輝(富士通)=岩手大卒=は、38分21秒88の大会新記録で優勝。少年男子共通種目では、走高跳で高橋佳五(盛岡南高)が3位、110bハードルで鎌田直志(盛岡市立高)が5位に入賞した。女子では藤沢沙也加(セレスポ)=岩手大卒=は成年女子400bで8位に入り、前日の100b4位に続き2種目目の入賞を果たした。

  成年男子1万b競歩で、高橋英輝は序盤からリオ五輪20`競歩7位の松永大介(神奈川)と先頭争いを繰り広げる。松永が先行し、影のように張り付いてレースが進む。そのまま決着かと思われた9千b過ぎ、高橋英輝がスパートし一気に松永を突き放す。高橋英輝は食らいつく松永を振り切り、大歓声の中、高橋英輝がトップでゴール。リオ五輪50`競歩で42位に沈んだ雪辱を果たした。力尽き、崩れ落ちた高橋英輝に会場から大きな歓声が寄せられた。

  高橋英輝は「自分のため、そして岩手のために歩き続けた。応援は力になった。優勝できてほっとしている。アスリートとして、岩手に恩返しができてよかった」と語る。「今後は応援に回り、チーム岩手として周りの選手をサポートしたい。そして国体後はロンドンの世界陸上、そして東京五輪に向け目の前の大会に臨みたい」と語った。

  少年男子共通走高跳には、2015年日本ユース選手権優勝の高橋佳五が出場。断続的に降り続く雨の中、高橋佳五は2b03を3回目の跳躍でクリア。続いて上位3人で行われた2b06への挑戦は全員が失敗。2b03の挑戦回数により高橋佳五は3位となった。

  高橋佳五は「自己ベストの2b13を跳んだときの体と感覚に近づけて国体に臨んだ。2b00を失敗したとき心が折れかけたが、地元の人たちの応援で何とか跳ぶことができた」と振り返る。「今回の記録は、もっと上を狙うことができたということもあり、あまりうれしくない記録。これから大学で戦い、4年後には東京五輪もあるので自分の弱さを克服したい」とさらなる飛躍を誓った。

  少年男子共通110bハードルに出場の鎌田は、予選で14秒16、準決勝で13秒88のタイムを出し決勝に進出。決勝では直前に強い雨が降り始める悪条件の中、力を振り絞り14秒03で5位入賞した。「ゴールだけを見て走り続けた。決勝の順位は良かったが、走りはバランスを崩してしまうなど良くなかった。スタート前と招集所で仲間の声が聞こえて、力になった」と語った。

  同日は成年少年女子共通4×100b予選も行われ、岩手(狐ア亜実、川村知巳、及川朝賀、藤沢沙也加)は46秒56で10日の準決勝に進出した。
    (佐々木貴大)


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