盛岡タイムス Web News 2016年  10月  12日 (水)

       

■  いわて国体 希望広げて閉幕 岩手は天皇、皇后杯2位


     
  国体を終え、晴れ晴れした表情で閉会式に入場する本県選手団  
  国体を終え、晴れ晴れした表情で閉会式に入場する本県選手団
 

 本県で46年ぶりに開催された第71回国体「希望郷いわて国体」は11日、全11日間の日程を終え、冬季大会と本大会を同一県で開催する完全国体が閉幕した。本県選手団は16種目で優勝したほか、その他の競技でも多くの上位入賞を達成し、競技得点1924点を獲得。男女総合順位(天皇杯)2位、女子総合順位(皇后杯)2位に入賞した。目標得点1550点、天皇杯順位8位以上という二つの目標を達成した。

  総合閉会式は11日、秋篠宮ご夫妻ご臨席の下、北上市の北上総合運動公園陸上競技場で盛大に行われ、「復興国体」を締めくくった。会場に詰め掛けた約7千人の観衆の中、本県選手団はそれぞれが達成感を胸に、笑顔で行進した。天皇杯2位の賞状を長澤茂副団長(県体協副会長)が、皇后杯2位の賞状をホッケー成年女子の小沢みさき選手兼監督(東北銀行)がそれぞれ受け取り、誇らしげに掲げて観客に示した。

  大会の象徴である炬火(きょか)「希望郷いわての火」は、第16回全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」に分火され、納火された。式典では、少年男子テニスの本多映好選手(岩手高)と水泳少年女子の千葉すみれ選手(一関一高)から、いわて大会のフライングディスクに出場する八重樫敦選手(あけぼの)と水泳に出場する村田奈々選手(釜石市教委)に炬火が託された。国体旗は達増知事から来年の国体開催地である愛媛県の中村時広知事に手渡された。

  本県選手団は地元の大声援を受け、各競技会場で躍動。2015年の紀の国わかやま国体の16位から大きく浮上。得点もわかやま国体の1099点と比較し約2倍の得点を獲得し、各競技団体の強化策が実った。

  盛岡地域からも、カヌー少年女子スプリントカヤックシングルの200bと500bで2冠を達成した中前いつき選手(不来方高)、なぎなた少年女子演技で初の栄冠をつかんだ武田智摘選手(盛岡二高)、山岳競技少年男子リードで頂点に到達した山内響選手(盛岡南高)と中島大智選手(同)組、剣道少年女子の盛岡南高チームなど、多くの優勝者が生まれた。その他の選手、チームも奮闘を見せ、県勢の入賞ラッシュに県内が沸いた。

  達増知事は「私たち岩手県民は、あすへと向かう勇気と力をいただきました。今回全国に広がった私たち岩手県民の感謝の気持ちが、2019年ラグビーワールドカップ日本大会、2020年東京オリンピック、パラリンピック競技大会でさらに世界中に広がっていくことを期待します」と大会の閉幕を宣言した。

  張富士夫大会会長(日体協会長)は本県選手団について「この成績は、東日本大震災という未曽有の災害に見舞われながらも、県民の皆さんが『広げよう、感動。伝えよう、感謝。』のスローガンのもと、大会の開催に向けて県民一丸となって歩んでこられたこの5年間の努力の結実であり、素晴らしい成果」とたたえた。

  県実行委によると、国体の参加者は選手団、大会関係者、観覧者合わせて約65万6人(11日現在の速報値)。「東日本大震災復興の架け橋」の冠称を掲げた今国体。復興へ向け受けた数多くの支援に感謝するため、県民は一丸となって来県者を出迎えた。競技会場では岩手以外の都道府県の選手団にも大きな声援を寄せたほか、郷土料理のお振る舞いを行うなど、おもてなしの心が広がった。

  「希望郷いわて大会」は22日から24日までの日程で、県内6市町を会場に開催される。第72回国体「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」の本大会は、2017年9月30日から10月10日まで愛媛県で開催される。(佐々木貴大)


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