盛岡タイムス Web News 2016年  10月  14日 (金)

       

■  東北自動車道 制限速度引き上げ110`に 盛岡南―花巻南IC間 2017年以降 実勢速度と整合図る


     
  速度引き上げの試行を行う盛岡南ICのETCゲート  
  速度引き上げの試行を行う盛岡南ICのETCゲート
 

 県公安委員会は13日、県内を縦貫する東北自動車道の花巻南インターチェンジ(IC)〜盛岡南ICの30・6`の区間で、最高速度を試行的に時速110`に引き上げる方針を示した。県警本部交通部交通規制課によると、警察庁は高速道路の速度標識の変更などを考え、2017年度以降の試行を見込んでいるという。現在の高速道路の最高速度は100`だが、実際には100`を超えて運転している場合が多いため、実勢と規制の乖離(かいり)を解消して、高速道路利用者が納得できる交通規制を目的とする。試行されれば静岡県の新東名高速道路の一部区間と同様に、全国で初めて最高速度100`以上の道路となる。

  同課によると、速度は段階的な引き上げを検討。警察庁の見通しでは、当面は110`として最低1年間のモニタリングを実施。対象は普通車や大型バスなど。大型貨物車、特定中型貨物車は現在の80`から変わらないため、試行区間で普通車などとの速度差による影響を抽出する。試行期間中に問題がなければ、速度を120`へ引き上げた試行も考えられるという。

  最高速度引き上げは、3月24日に取りまとめた「高規格の高速道路における速度規制の見直しに関する調査研究委員会」からの提言を受けたもの。13年12月に国家公安委員会委員長提出の「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する提言」の内容を受け、構造適合速度が120`に設定されている高規格の高速道路の規制速度の引き上げを検討していた。

  東日本高速道路(NEXCO)と規制速度引き上げの可能性を協議検討し、道路構造や事故状況などの諸条件を検証。NEXCOと協議の結果、東北自動車道の区間を選定する方針となった。道路の安全性を測る指標「億台`」は、12〜14年の標準的な高速道路で事故率8・3。同自動車道は11〜15年で平均3・4となり、条件を満たしている。

  13日現在、具体的な開始時期は未定。県警は今後、NEXCOが整備する可変速度標識の変更、試行区間内にある紫波ICへの情報掲示板設置など関係機関と具体的な協議を進める予定。

  同課の藤齋司次長は「安全性を確保しつつ、包括的な試行となるように取り組んでいきたい」と話し、円滑な試行導入を図る考え。


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