盛岡タイムス Web News 2016年  10月  19日 (水)

       

■  いわて国体振り返る(上)競技編 継続の選手強化実る 天皇・皇后杯2位に躍進 スーパーキッズ 素質開花


     
   カヌースプリント少年女子カヤックシングルの200bと500bで2冠に輝いた中前いつき(不来方高3年)  
   カヌースプリント少年女子カヤックシングルの200bと500bで2冠に輝いた中前いつき(不来方高3年)
 

 11日間にわたって本県で開催された第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」は11日、成功のうちに幕を閉じた。冬季大会も同一県を会場とする「完全国体」であり、県民に感動と希望を広げ、全国の人々に東日本大震災津波の復興支援に対する感謝を伝える「復興国体」としての意義も持った今国体。国内最大のスポーツの祭典を、「競技面」と「運営・おもてなし面」から振り返る。(佐々木貴大)

  本県選手団はいわて国体全体(冬季大会、水泳競技会、本大会含む)で競技得点1924点を獲得。男女総合(天皇杯)順位2位となり、目標としていた競技得点1550点以上、順位で8位以上という二つの目標を達成した。女子総合(皇后杯)でも競技得点981点の2位に入賞した。競技別では、優勝数は20種目(得点対象外1含む)を数えた。正式競技40競技中34競技で得点を獲得するなど、団体60種目、個人112種目の172種目(得点対象外含む)で入賞を果たした。

  2011年の第66回国体「おいでませ!山口国体」からの獲得得点と順位の伸びを見ると、14年の第69回国体「長崎がんばらんば国体」を除き着実に得点、順位を上げていることが見て取れる。

  東日本大震災により思うような選手強化ができなかった競技団体も多い中、これだけの成果を残した要因としては県教委と県体協が実施する「いわてスーパーキッズ」プロジェクトなど、継続的な選手強化の取り組みが大きい。

  特にも7種目で優勝した少年種別については、いわて国体時に中学3年から高校3年となり主力となる年代を「ターゲットエージ」と定め、特に重点的な強化を図ってきた。盛岡南高単独で構成され、剣道少年女子を制した阿部なるみ、瀬戸若葉、?佑実、及川杏樹、野橋香恋の5選手(いずれも3年)や山岳少年男子リード種目で優勝した山内響選手(盛岡南高3年)・中島大智選手(同1年)ペアなどがこの年代に合致する。

  成年種別でも、自転車の後藤悠選手(早稲田大、紫波総合高卒)らスーパーキッズ出身者が活躍。地元選手の競技力向上はもとより、ふるさと選手制度などを活用した補強も実った。

  県教委スポーツ健康課国体選手強化担当の谷藤節雄課長は「選手をはじめ監督、スタッフが頑張ってくれた。そして最後それを後押ししてくれたのは地元県民の応援であり、こういう結果(天皇杯、皇后杯2位)につながった。目標に向かい、競技団体の担当者とミーティングを重ね、課題の解決に努めた結果が出た」と語った。
 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします