盛岡タイムス Web News 2016年  10月  21日 (金)

       

■  岩泉の実情に目を NPO災害支援ネット 盛岡市で台風10号報告


     
   岩泉町の現状や必要な支援に関する報告会(右から2人目が佐々木会長、その左隣が多田共同代表)  
   岩泉町の現状や必要な支援に関する報告会(右から2人目が佐々木会長、その左隣が多田共同代表)  

 台風10号で大きな被害を受けた岩泉町の現状と今後必要な支援について、20日、盛岡市内で報告会が開かれた。台風被災地を災害ボランティアを通じて支援する、いわてNPO災害支援ネットワーク(INDS)が主催。同町社会福祉協議会の佐々木泰二会長らが、寒い冬を前に不足するボランティアの確保の必要性を説き、「もう一度、岩泉に目を向けて」と訴えた。

  町社協によると、岩泉では現在、災害ボランティアセンター本部とサテライト2カ所で平日平均100人前後のボランティアが活動。発災から今月末で約2カ月を迎える中、ボランティアの数は減少傾向にある。

  これに対して被災世帯からのニーズは16日現在で120件。半壊や浸水した世帯などで再び元通りの生活を送るためには、腐食や異臭の原因となる床下の泥や壁に付着した泥汚れをきれいに除去し、半年間乾燥させる必要がある。力仕事だけでなく、きめ細かな清掃作業などがニーズとして増えている。

  家屋が優先されてきたため、倉庫や畑などの泥撤去などはほとんど手付かずだという。

  佐々木会長は「家の基礎が流された世帯で高齢男性が一人で畳を運び出していた。男性の娘家族が別の場所で支援を受けており、自分まで世話をしてもらえないと、遠慮していた」と説明。潜在的なニーズがあるため、今週集中的なニーズ把握調査も実施した。

  また、沢水を使っているため入浴できない世帯もある。冬を前に利用水の凍結防止策やお湯を供給する必要性も指摘された。

  INDSは発生直後の9月、一般社団法人SAVE IWATEなど東日本大震災津波の復興でも活動する県内のNPOで結成。災害ボラセンの運営に協力し、同月12日から行政、社協などと活動内容や支援について調整を図る連絡会議も設置。今月17日に町社協と災害ボラに関する協定も締結した。

  多田一彦共同代表(NPO法人遠野まごころネット)は「潜在的な困った人たちに有効に早くたどりつきたい。いろいろな方が協力しやすい窓口になりたい」と継続した支援の必要性を強調した。


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