盛岡タイムス Web News 2016年  10月  24日 (月)

       

■  希望郷いわて大会 水泳競技 村田が3大会連続2冠 50b自由形3連覇 男子の立合、鈴木も金


     
  ゴール後、自らのタイムを確認しガッツポーズを見せる村田  
  ゴール後、自らのタイムを確認しガッツポーズを見せる村田
 

 第16回全国障害者スポーツ大会「希望郷いわて大会」は23日、大会2日目を迎え、県内8市町で正式競技、オープン競技合わせて17競技が行われた。県勢は陸上男子2部(40歳以上)50b(第6頸髄まで残存)で20秒46の大会新記録を出した大井利江(洋野町在住)ら、多くの選手が金メダルを獲得した。24日は大会最終日。正式競技11競技が行われる他、北上市の北上総合運動公園北上陸上競技場では総合閉会式が行われる。

  水泳競技は盛岡市本宮の市立総合プールで競技2日目が行われた。県勢は延べ16選手が出場。村田奈々(32)=釜石市教委=が女子1部(39歳以下)50b自由型(下肢麻痺で座位バランスあり)で金メダルを獲得し、大会3連覇と3大会連続の2冠を達成した。

  前日の女子1部25b自由型(下肢麻痺で座位バランスあり)を16秒 23の大会新記録で優勝した村田。50bでも序盤から他の選手を寄せ付けず、1着でゴール。タイムは35秒22で、自身が昨年の全国障害者スポーツ大会「紀の国わかやま大会」で記録した36秒36の大会記録も更新した。

  村田は「35秒31の自己記録更新も狙っていたし、あわよくば34秒台も、と思っていた」とレースを振り返る。「岩手には他にも障害者アスリートがいるし、障害を持った人もいる。そういう方のきっかけにこの大会がなればと思うし、パラスポーツがもっとメジャーになれば」と話した。

  男子50b1部自由形(片下腿切断、片下肢不完全)に出場の立谷大祐(40)=県立磐井病院=も31秒45のタイムで金メダルを獲得した。「ほぼベストタイムで、自由形は(障害者スポーツ)大会3回目で初の金メダル。獲得できてほっとしている」と安堵(あんど)の表情を見せるも、レース内容については「(同じレースに出た)同じ障害(で他の年齢区分)の選手に負けた、という印象」と表情を曇らせる。「これだけ多くの声援をもらったのは初めて。今回のタイムで標準記録を突破したので、来年のジャパンパラに出場できる。そこでリベンジをしたい」と誓った。

  5歳の時に交通事故で両足を失ったという鈴木勝良(66)=盛岡市在住=は、男子2部(40歳以上)の50b自由型(両大腿切断)に出場。この障害区分では唯一の出場者で、ゴール時には会場から大きな拍手。「後半はばてるかと思ったが、なにくそ、と泳ぎ切った。妻と孫と喜びを分かち合いたい」と金メダルを手に笑顔を見せる。51歳の時に水泳を始め、泳げるようになるまで1年かかったという。「この大会を通じ、障害のある人も少しの介助、手助けで能力を十分に発揮できることを一般の人にも感じてもらえたら」と話した。
  (佐々木貴大)


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