盛岡タイムス Web News 2016年  10月  27日 (木)

       

■  盛岡市 庁舎内にポスト設置 寄付食品を受け付け 県内自治体では初 フードバンク岩手と連携


     
   フードバンクポストをお披露目し、支援の輪の広がりをアピールする盛岡市の佐藤光彦副市長(左)とフードバンク岩手の阿部知幸事務局長ら  
   フードバンクポストをお披露目し、支援の輪の広がりをアピールする盛岡市の佐藤光彦副市長(左)とフードバンク岩手の阿部知幸事務局長ら
 

 盛岡市は、NPO法人フードバンク岩手(伊勢昭一理事長)と連携し、今月から、同市内丸の市庁舎本館5階地域福祉課窓口前に、生活困窮者らへ寄付する食品を市民が自由に入れられるフードボックス「フードバンクポスト」を設けた。設置式が26日、同市役所で開かれ、関係者が支援の輪の広がりを呼び掛けた。県内の設置箇所としては5カ所目だが、自治体庁舎への設置は初めて。全国でも自治体庁舎にフードボックスがあるのは4例しかなく、官民協働の取り組みが期待される。

  フードバンクは、家庭で余っている食品や、賞味期限内にもかかわらず、流通の都合で処分される食品の寄付を募り、生活困窮世帯や児童・障害者施設などに無償提供する活動。生活再建の一歩を後押しする取り組みとして、全国で約40団体が活動している。

  設置式で、佐藤光彦副市長は「缶詰め一つでも協力いただき、地域の支え合いを広げていきたい。食品ロスの問題を周知する機会にもなれば」とあいさつ。市の幹部とフードバンク岩手の阿部知幸事務局長らがフードボックスの幕を外し、活動をアピールした。

  フードボックスは高さ約1bのドラム缶型。缶詰め、瓶詰め、レトルト食品、米、麺類など未開封で賞味期限が1カ月以上の食品を受け付ける。日常的な管理は市が担当し、食品の回収や提供は、フードバンク岩手が担う。

  設置式に合わせ、市は、災害備蓄食品のアルファ米のうち、今年度の更新対象となっている白米や五目ご飯計500食を寄付。市職員も家庭から余っているレトルト食品などを持ち寄って寄付した。

  フードバンク岩手によると、学校の給食がない長期休業期間は、困窮世帯からの相談が増える。この冬も多くの相談が寄せられるとみて、約400世帯分、5〜6dの食品確保を目指し、活動する。

  阿部事務局長は「家庭で眠っている食品一品でも寄付してもらえるとありがたい。市役所にフードボックスが設置されたことで、困っている世帯が気兼ねなく相談できる雰囲気の醸成にもつながってほしい」と願った。

  フードボックスは盛岡市役所のほか、ふれあいランド岩手、盛岡市西部公民館、滝沢市社会福祉協議会、大船渡市市民活動支援センターにも設置している。

  問い合わせはフードバンク岩手(電話019―654―3545)、盛岡市地域福祉課(電話626│7509)へ。


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