盛岡タイムス Web News 2016年  11月  1日 (火)

       

■  安心して学校生活送るため 矢巾町で中学生の人権尊重意見発表会 盛岡広域の9人登壇 「いかしも壊しもする言葉」


     
  矢巾北中で開かれた中学生による人権尊重に関する意見発表会  
  矢巾北中で開かれた中学生による人権尊重に関する意見発表会
 

 2016年度第21回中学生による人権尊重に関する意見発表会(盛岡人権擁護委員協議会、矢巾町主催)は10月31日、矢巾町立矢巾北中(鈴木美成校長、生徒430人)で開かれた。盛岡広域9校の中学生9人が意見発表。誰もが安心して学校生活を送るために自分たちに何ができるか、学校や地域での実体験を交えて発表した。

  同発表会は、いじめや不登校のない学校にするための中学生の考えや実践、ボランティィア活動などを発表することで、人権尊重思想の高揚を図るのが狙い。盛岡広域8市町で年1回開かれ、矢巾町では10年ぶりの開催となった。

  全校生徒に加え人権擁護委員、地域住民の合わせて約550人が参加。川村憲司同協議会長が「本意見発表会をきっかけに人権の大切さ、人を思いやることの大切さを普段の生活の中に見いだしてほしい」とあいさつ。同中の佐々木健斗生徒会長が歓迎の言葉を述べた。

  見前南中3年の新屋優花さんは「言葉」のテーマで発表。「人を傷つけるのは武器だけでしょうか」と呼び掛け、「人を傷つけ、壊していく言葉は凶器よりも恐ろしいもの」と訴え、「人を傷つけるのもいかす≠フも言葉。苦しんでいる人に『大丈夫』と声を掛けたら、生きる希望になるのではないか。私はいかす′セ葉を使いたい」と述べた。

  滝沢二中3年の帷子晴美さんは「違いを認め合う心」のテーマで発表し、「ネットやLINE(ライン)には共感する者同士でつながる安心があるが、悪い方に団結する怖さもある。違いを認め受け入れることで、広い心を持つことができる」と強調した。

  矢巾北中3年の藤原叶さんは「今を大切に」のテーマで発表。所属している合唱団で緩和ケア病棟に演奏に行ったときの体験などを踏まえ、「命の尊さを感じ、私に関わる全ての人に感謝を感じるようになった。今、この一瞬を大切に生きたい」と述べた。

  この他、村上愛華さん(西根3年)、星さくらさん(下小路2年)、川村直輝君(見前2年)、荒澤結菜さん(巻堀3年)、恵津森一葉さん(江刈2年)、佐々木碧君(厨川3年)が発表。小野寺仁矢巾町教育研究所所長補佐が講評した。

  矢巾北中2年の三上楓君は「9人の発表を聞いて、差別や偏見をなくすために一人ひとりの違いを個性と認めて受け入れることが大切だと思った」と話していた。


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