盛岡タイムス Web News 2016年  11月  6日 (日)

       

■ 130年超えて明日の考察 5年ぶり盛岡大会 国際啄木学会きょうまで

     
  2016国際啄木学会盛岡大会開会行事で群読劇を披露する渋民中生徒  
  2016国際啄木学会盛岡大会開会行事で群読劇を披露する渋民中生徒
 


  2016年国際啄木学会盛岡大会(国際啄木学会・同学会盛岡支部主催)は5、6の両日、盛岡市渋民の姫神ホールなどで開かれている。5年ぶりの盛岡大会で、啄木生誕130年・盛岡市玉山村合併10周年を記念。「明日の考察〜130年の時を超えて〜」をテーマに開かれ、5日の開会行事には同学会員、地元の小中学生を含む一般市民約400人が参加。日本歌人クラブの三枝ミ之会長の講演もあり、今を生きる人たちの心にも投じる啄木短歌の魅力を再認識した。

 開会行事は姫神ホールで開かれ、渋民小児童による校歌で開幕。池田功同学会会長が「27年前の1989年に設立され、翌年に第1回大会が盛岡大学で開かれた。27年間続いた感謝とこれからますます発展させていかなければならないという気持ちだ」とあいさつ。続いて、盛岡大会実行委員長の小林芳弘同学会盛岡支部長があいさつした。

  同大会を記念して募集した学生短歌大会の表彰式も開かれ、最優秀賞の向井柚稀さん(盛岡市立永井小6年)ら入賞者が表彰を受けた。選者の今野寿美さん(選者代表)、三枝さん、文屋亮さん、望月善次さんが表彰した。

  渋民中の全校生徒157人が、啄木短歌などから題材を得た群読劇「風の吹くところ」を披露。啄木の時代と今をつなぐ、みずみずしい演技で来場者の心を捉えた。

  三枝日本歌人クラブ会長は「村岡花子と啄木」の演題で講演。翻訳家として活躍した花子の短歌の変化に啄木の影響を推測し、「花子の変化のプロセスをたどると、短歌がどのように暮らしに着地したのかを見るテキストになる。啄木が介在することでその変化が見えてくる」と語った。

  「明日の考察〜130年の時を超えて〜」をテーマにパネルディスカッションも開かれた。

  開会行事に参加した渋民中3年の多田福望(ふくみ)君は「啄木の群読劇に取り組み、身近な山、川を思う気持ちは130年前も今も変わらないと思った。啄木は身近な先人だが、全国でも人気が高いことを改めて感じ、啄木に関わってきて表現することができて良かった」と話していた。

  6日は午前9時15分から、渋民公民館大会議室で同学会員の研究発表、ミニ講演「私の啄木研究・翻訳」が行われる。

  入場無料(資料が必要な人は会員外500円)で、誰でも参加できる。


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