盛岡タイムス Web News 2016年  11月  10日 (木)

       

■  批准に反対表明へ 県議会総務委 TPP反対に可否同数 本会議で請願採択へ


 県議会の総務常任委員会(小野共委員長、9人)は9日開かれ、3月に受理された「TPP協定を国会で批准しないことを求める請願」を審査した。これまで5度にわたって継続審査とされてきたが、衆議院特別委員会でTPP承認案等が可決した状況下で採決された。その結果、可否同数により小野委員長の決定で採択とされた。11日の本会議で出席議員により採決され、現状では採択される方向だ。

 9日の審査では、従来から採択を主張する改革岩手が採決を求め、自民クラブが改めて継続を主張。過去の審査で継続の立場だった、いわて県民クラブと創成いわては今回、採決を支持した。

  その結果、改革岩手の伊藤勢至、郷右近浩、柳村一3氏と創成の工藤大輔氏が採択、自民クの岩崎友一、佐々木茂光、城内よしひこ3氏と県民クの飯澤匡氏が不採択に回り、可否同数となった。このため関係条例により小野委員長が取り扱いを決定し、採択とされた。

  11日の本会議では田村誠議長と入院のため欠席1人を除く46人で採決した場合、採択される方向。TPPへの賛否については受け止め方がさまざまあるものの、採択支持派が過半数の24人に達する見込みだ。

  小野委員長は「国の情報開示が甘すぎる。国民のある程度の合意が得られている状況ではなく説明不足。本県基幹産業である農林水産業への影響について不安を考えると賛成できない」と、決定理由を説明した。

  飯澤氏は「会派内で議論したが、まとまるのは困難で踏み絵のような状況。本県農業を守るのを否定しないが、今後のマーケットを探る道筋の好機を失うのは国益に反する。批准しないことが岩手の農業を完全に守ることに直結するか疑問であり、採択できない」と意見表明した。

  工藤氏は「これまでの国会審議が不十分な状態で、国民の不安に十分応えていない中、このTPPに賛成する立場にならない」としながら、「請願趣旨にある批准しないこと全てには賛同できない」と付け加えた。


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