盛岡タイムス Web News 2016年  11月  15日 (火)

       

■  文科省SGHの盛岡一高 日欧で世界語り合う 駐日代表部フィニ公使 EU主催で講演会 英国離脱は「尊重」


     
   EUの役割や歴史を盛岡一高の1年生に説く駐日EU代表部のフィニ公使  
   EUの役割や歴史を盛岡一高の1年生に説く駐日EU代表部のフィニ公使
 

 県立盛岡一高(平賀信二校長、生徒839人)で14日、講演会「EUがあなたの学校にやってくる」が開かれた。授業は欧州連合(EU)の主催。文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されている盛岡一高での開催は初めて。来校した駐日EU代表部公使のフランチェスコ・フィニ氏が、1年生282人にEUの概要や世界での役割などを説いた。

  フィニ公使はEUのモットーとして「多様性の中の協調」を紹介。圏内で24の公用語を使い、料理も独自の文化を保持したままであることを多様性の例とした上で「貿易や環境、金融などの問題に、手を取り合う姿勢を持っている」と語る。

  日本との関わりについては「EUと日本は非常に近い関係にあり、貿易や科学技術などさまざまな交流がある。同時に高齢化やテロ対策など共通の課題も持っており、手を取り合っていかなければいけない」と、日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)や自由貿易協定(FTA)の重要性を説いた。

  生徒との質疑応答も行われた。「イギリスのEU離脱についてどう思うか」と問われたフィニ公使は「非常に残念であるが、イギリス国民が選んだことなので尊重する。国民投票で離脱は決まったが、まだ正式な手続きは進んでいない。これからどう手続きが進むか、見守りたい」と述べた。

  受講した西森優さん(16)は「今までEUは遠い世界というイメージだった。話を聞いて、文化や経済、教育など日本ととても深い関わりがあることを知った。グローバル化が進んでいるので、今後は世界の取り組みに目を向けて、日本や世界がどうあるべきか考えたい」と感想を話した。

  フィニ公使はベルギー生まれのイタリア人。父親がEUで働いており、自然と自身もEUで働くようになったという。「EUをよく知ってほしいというのが授業の目的。最近は移民やユーロ危機、イギリスの離脱、ギリシャの経済危機などマイナスの面もあるが、これまでどれだけの取り組みをしてきて、今もしているのかを知ってほしい」と期待した。


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