盛岡タイムス Web News 2016年  11月  18日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉327 草野悟 うどん県 さすがの朝食


     
   
     

 先日、岩手県の事業の視察に香川県に行ってきました。姫路から高松までの車中、駅中、どこにでも「うどん県」のポスターやら横幕やらが貼ってあり、いやがうえにも「うどん一色」の香川県に来たんだなと変な感心をしてしまいます。で、訪問した香川県のイベント担当の課長さんが、お昼食べましょうと案内してくれたのが駅前のうどん店です。

  いろいろな食べ方があるようですが、地元は至ってシンプルな食べ方で、かけ、つけ、あとは「1玉、2玉、3玉」と自分の量を注文します。東北によくある「○○製麺」とはちょっと趣が異なります。それで、翌日、四国の友人が朝食に招待してくれました。

  8時ごろ車で行った地元ご用達のうどん店は、すでに車もぎっしりで、店内も席があくまで待つほどです。奥では店主がせっせとうどんを手打ちしています。「はい、何玉?」と聞いてきましたので、「あ、小でいいです」と答えますと、友人が「ちゃうちゃう、いくつ欲しいんか、数よ」と教えてくれたので「じゃあ1玉」と言いますと、「ここは3玉まで全部同じ値段なんよ。120円」と教えてくれました。「じぇじぇじぇじぇじぇ」、1玉も3玉も同じ値段って、驚きです。よく見ると常連さんたちが、手際よく3玉と定番のちくわ揚げ(80円)を注文し、無料のネギを山盛りかけてさっさとテーブルに運び、さっさと食べて200円を払って帰ります。朝から3玉、しかも激安。香川県庁の課長さんが、「うちはお客さんが来ても、うどんで済むけん、接待も激安なんよ」と大笑いしていました。

  写真は勇気を奮って注文した2玉です。ところがあっという間に食べられました。というか、うますぎて3玉でも朝から完食できることも発見しました。いやしい私めは、とうとうもう一度並び、1玉の釜揚げ生卵(カルボナーラ風)を追加注文。これがまたまた絶品のうまさ。同行した岩手県職員はもともと大食いですので、最初から3玉と追加1玉。当然昼も、夜も、香川県の人たちはうどんが主食なのです。本当です。実に安く済む香川県。堂々と「うどん県」と名刺にありました。わが岩手県は「何県なんだろう」と同行の県職員と悩みながら帰ってきました。おそるべし香川県。
(岩手県中核コーディネーター)


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