盛岡タイムス Web News 2016年  11月  20日 (日)

       

■ 父親同士 語り合おう 子育て応援プロジェクト 地域社会に機運醸成促す 盛岡市 福祉中核人材講座開く

     
   
  父親同士で子育ての課題や悩みを語り合った子育て応援プロジェクト
 


  盛岡市は地域社会全体で子育てをする気運を醸成するため、市民が考える子育て応援プロジェクトを19日、同市若園町の市総合福祉センターで初開催した。地域福祉の担い手を育成し、広くまちづくりの視点から実践的なスキルを身に付ける地域福祉中核人材講座(同市主催)の受講者がイベントを企画運営。子育てカフェや冬物子ども用品市、父親同士が子育ての悩みや課題などを語り合う機会を設けるなど、さまざまな視点から子育てしやすい環境を考えた。

  父親同士で語り合おうと題したワークショップには、7人の父親が参加。初めに3児の父親でもある、ぴょんぴょん舎の邉公哲常務取締役が経営者と親の両方の視点で子育てについて講演した。顧客満足度のためには従業員満足度を高めることが必要となることから、同社では労働時間体系の見直し、家庭環境に合わせた人事発令、職場に妻子が見学に来る機会を設けるなど、3年前から子育てしやすい職場環境を整えていると紹介した。

  父親の立場としては、帰宅が深夜になるなど子どもと接する時間は母親がどうしても長くなることから「時間ではなく質で勝負。本気で子どもと同じ目線で遊ぶようにしている」とした。自身の両親と母親の両親の交流を盛んにすることで、周囲にも子育てを助けてもらうようにもしているという。

  ワークショップでは、子育ての課題として「突発的な悩みを相談できるパパ友が地域に欲しい」「妻も仕事をしているので、子どもの体調が悪いときに妻だけ仕事を休ませるわけにいかない」「子どもと接する時間が多い母親へのサポートが必要」などの意見が参加者から出された。

  ある程度子どもが成長した父親からは「子どもと過ごす時間がもう少しとってあげられれば良かった」「子どもとの共通の話題をなかなか見つけることができなかった」など、自身の子育てを振り返る声もあった。

  出された課題や悩みを踏まえた懇談では▽何か家事を手伝うよりも子どもの相手をしてあげる▽妻の話を黙って聞いてあげる▽子どもと同じテレビを見るなど共通のことをしてみる▽価値観を押し付けず、友達みたいに遊ぶようにする│など、母親の育児負担の軽減や子どもとコミュニケーションを取るためのアイデアも出された。

  参加した2人の子どもを持つ盛岡市の男性(38)は「男性が集まって話す機会はなかなかないので、自分だけでなく思っていることは同じだということを知ることができた。子どもにこうだと言いがちなので、自分の価値観を押し付けないという意見は参考になった。子どもの価値観を尊重したいと思った」と、父親同士で話す機会から子育てのヒントを得ていた。

  保健福祉部地域福祉課の佐藤俊治主査は「社会全体で子育ての気運を高めるには、待機児童などの問題の他、子育てに関係していない人をどのように自然な形で参画させるかが大事。子育て世代からのヒヤリングでは男性の子育て参画が課題とされた。父親が意見を共有する場をつくり、子育て支援には何が必要か考える機会になれば」と話した。


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