盛岡タイムス Web News 2016年  11月  27日 (日)

       

■ 「銀河鉄道999」の発信に マンガ郷いわて特別賞 第1回は松本零士さん 震災復興にも貢献

     
  「マンガ郷いわて特別賞」を受賞し達増知事と記念トークを行った松本零士さん  
  「マンガ郷いわて特別賞」を受賞し達増知事と記念トークを行った松本零士さん
 


  第6回いわてマンガ大賞と県が今年新設したマンガ郷いわて特別賞の表彰が26日、盛岡市盛岡駅西通の盛岡市民文化ホールで行われた。マンガ郷いわて特別賞の第1回受賞者となった漫画家松本零士さん(78)も出席し、達増知事から表彰を受け記念トークを行った。展示ホールでは12月25日まで、「宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999 松本零士展−漫画界のレジェンド−」が開かれている。

 マンガ郷いわて特別賞は、漫画制作などを通じて本県の魅力発信に貢献した個人などを表彰し広く紹介することで「いわてマンガプロジェクト」の推進を図ることなどを目指して新設された。

  松本さんは代表作の一つ「銀河鉄道999」で本県出身の童話作家・宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」に通じる宇宙への旅や生と死などを描き、宮澤賢治に関心を抱く読者を生み出した。2000年には釜石線全線開通イベントに出演、12年には東日本大震災津波で被災した大船渡市に「銀河鉄道999」の原画を寄贈するなど本県の魅力発信や被災地の復興に貢献し、今回の受賞となった。

  松本さんは、会場に集ったファンらの熱烈な拍手と歓声を浴びて登場。いわてマンガ大賞の表彰式も見守った。10〜40代の受賞者たちに対し、「先は無限大にあるので、夢、志を失わずに。そして一番大切なのは心臓に毛が生えていること。私もさんざんにけなされたが、それでもいい。涙を流すのは恥ではない。諦めるのが恥なんです。強い志を持って描いていってほしい」と激励した。

  達増知事は「松本先生の作品に親しんできた者として、『銀河鉄道999』と宮澤賢治『銀河鉄道の夜』を介して、松本先生と岩手県の縁がマンガ郷いわて特別賞表彰によりさらに強くなることを期待する」と話す。松本さんは受賞について「胸にぐっとくる。穏やかな、優しい賞を頂いたという気持ち」。

  記念トークでは、星が好きで宇宙に憧れた少年時代や「銀河鉄道の夜」の幻灯を見た経験が創作にも影響したことなどが語られた。漫画やアニメの持つ力の話題になると、達増知事が「汽車は闇をぬけて光の海へ」の歌詞で始まる「銀河鉄道999」の主題歌をアカペラで披露し、「(本県は)希望郷いわて、幸福を行政の目標にしているので、『いわてまるごと銀河鉄道』になっていると思う」と話した。松本さんは若い世代へのメッセージとして、「地球上全域にいろいろな問題があるが、絶対に心を傷つけないということが非常に大事。それができていれば、国境を越えても何事もない」と話した。


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