盛岡タイムス Web News 2017年  1月  22日 (日)

       

■ 2月11日 曲がり家で「馬」上映 滝沢市のNPOおおさわ村 昭和初期の盛岡にロケ

     
  現在も人と馬が共に暮らす南部曲がり家・藤倉邸  
 
現在も人と馬が共に暮らす南部曲がり家・藤倉邸
 


 滝沢市大沢籠屋敷のNPO法人馬と曲り家のおおさわ村は2月11日午後1時から、同市の古民家・南部曲がり家藤倉邸で「懐かしの映画会」を開く。上映作品は1941年に東宝で封切りされた故・山本嘉次郎監督のモノクロ映画「馬」。貴重な昭和初期の同市や盛岡市の映像を鑑賞し、古里への思いをしのばせる。

 県競馬組合が93年に発行した「県競馬組合30周年記念誌」によると、映画「馬」は南部曲がり家で育てた子馬との離別をテーマに、農村の生活と馬産農家の人々が馬に注ぐ愛情の深さを全国に紹介した優秀作。助監督に黒澤明、主演を高峰秀子が務めた。映画では黒澤明がカメラを回したシーンも多いと言われている。

  映画のロケは東北各地で3年、うち本県では盛岡市の小田島旅館を拠点に40年5月5日から1年間行った。クライマックスのシーンは、同市松尾町の旧馬検場で撮影。旧滝沢村時代の大釜地区の春の農耕風景や大沢、篠木地区の風景、盛岡市の旧都南村、外山牧場、雫石町の小岩井農場など美しい自然風景が描かれ記録的な価値も大きい。

     
  主演の高峰秀子が子馬に愛情を注ぐ映画の場面(県競馬組合30周年記念誌より)  
   主演の高峰秀子が子馬に愛情を注ぐ映画の場面(県競馬組合30周年記念誌より)
 


  山本監督は36年ころの盛岡市の馬市の実況ラジオを聞き、馬産農家の生活を実際に見て、人と馬の愛情物語を岩手の四季とともに織り込んだという。

  上映会を企画した同法人の藤倉恭一事務局長は「地元の人にとって懐かしい風景がたくさん映し出される。若い人の反応も楽しみ。馬に関わる人たちに、馬と人が一緒に暮らす様子を見てほしい」と期待した。

  入場無料。上映会当日の午後5時から夢灯(あか)りの点灯も行う。問い合わせは電話684−3211へ。



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