盛岡タイムス Web News 2017年  1月  24日 (火)

       

■  県央の新ごみ焼却施設 都南地区に誘致検討 盛岡商議所の地域運営協 排熱利用と活性化に期待 「迷惑施設」の認識を返上


     
   市から県央ブロックの新ごみ焼却施設の候補地選定の説明を聞く参加者  
   市から県央ブロックの新ごみ焼却施設の候補地選定の説明を聞く参加者
 

 盛岡広域8市町のごみ処理広域化に向け、盛岡市内に建設が予定される県央ブロックの新ごみ焼却施設について、盛岡商工会議所都南地域運営協議会(高橋善躬会長)は地域活性化などの観点から都南地域への誘致を検討している。ごみ焼却施設の排熱エネルギーを活用した通年型ハウス栽培、温浴施設、プールなどが整備されることで農業や観光の振興につながると期待。同協議会では、同市羽場地内の複数箇所を候補地として想定する。23日に同協議会主催の研修会を開催し、市廃棄物対策課の菅原英彦課長に県央ブロックごみ処理施設整備候補地検討委員会への要望書を手渡した。

  県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想では、地勢やごみ排出量、人口規模を勘案し、同市を新施設の候補予定地としており、同検討委で法的制約や災害等の影響、整備可能な面積などの条件で候補地を絞り込んでいる。現在の整備候補地は9カ所で、2016年度内に最終候補地3カ所を公表し、地域住民と協議しながら17年度に建設場所1カ所を決定。29年度からの稼働を目指していく。

  同協議会では▽広域からのアクセス性、運搬経費、インフラへの接続性、用地確保の容易性など開発投資の経済性に優れる▽ごみ処理施設から排出されるクリーンな熱エネルギーを農業振興、地域産業振興など多目的に活用することで多大な経済効果を期待でき、市全域の活性化に貢献できる▽ごみ処理施設は既に迷惑施設ではなく、排熱エネルギーを有効活用する先進事例は、多くの自治体で実証され、市も積極的に取り組むべき│の3点で都南地域を整備候補地とするよう要望した。

  同日の研修会には、同協議会の役員ら約20人が出席。廃棄物対策課の職員から広域化基本構想の内容や新ごみ焼却施設の候補地選定の状況などについて説明を受けた。参加者からは「排熱エネルギーを利用し地域活性化に役立つことをわれわれの地域として考えた場合、非常に大きな可能性がある。可能であれば、インフラが整い、さらに整備される盛岡南インター周辺を候補地に都南地区を検討してほしい」との意見があった。

  候補地選定に向け市内を大きく41エリアに分けたうちの調査対象地32エリアには、都南地域の見前(仙北・飯岡の一部を含む)、飯岡(本宮・太田・見前の一部を含む)も各2エリアずつ含まれていた。一方、現時点で同検討委で絞り込んだ候補地9カ所に都南地域が含まれるかは公表されていない。これを踏まえ、参加者から「候補地から外れた場所でも地元の要望があれば候補地に取り上げてもらえるのか」との質問も出た。

  菅原課長は「正直、今から新しいところは難しい。必ず候補地に入れられると約束はできかねる。ただ、こういう話があったことは、検討委にお知らせしたい。今後のスケジュールときょういただいた要望を、どう関連づけられるかというところから考えなければならない」とした。

  高橋会長は「地場産業育成、地域活性化の一環としてごみ処理施設に係る付帯施設を有効に活用できないものかと関係団体を含め研究検討を重ねている。施設整備候補地の選定については、当地区のエリアも含めて検討してほしい」と話した。


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