盛岡タイムス Web News 2017年  1月  28日 (土)

       

■ 盛岡大附 不来方 本県初のWセンバツ 21世紀枠で 2年連続で公立高出場 初の甲子園に全校湧く 13人の不来方野球部


 

     
  センバツ出場決定の知らせを受け、喜びを爆発させる不来方の野球部員  
  センバツ出場決定の知らせを受け、喜びを爆発させる不来方の野球部員
 

 兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で3月19日に開幕する第89回選抜高校野球大会(センバツ、日本高野連など主催)の出場校が27日、発表された。本県からは、東北地区の一般枠で昨秋の東北大会準優勝の盛岡大附(4年ぶり4回目)、21世紀枠で不来方(初出場)が選出された。本県からセンバツに2校が出場するのは初めて。21世紀枠で本県の高校が選ばれるのは昨年の釜石に続き2年連続3回目。また、公立高のセンバツ出場は釜石に続き2年連続。組み合わせは3月10日の抽選会で決定する。(9面に関連記事)

  選手、マネージャーを合わせて13人の野球部が、甲子園への切符を春夏通じ初めてつかみ取った。21世紀枠でのセンバツ出場が決まった不来方(平藤淳校長、生徒828人)の野球部員は、玄関前で平藤校長から報告を受け、喜びを爆発させた。小比類巻圭汰主将(2年)は初の甲子園出場に「選ばれてうれしい。しっかり練習してきたことが評価された。出るからには勝ちたい。まずは初戦突破を」と意気込んだ。

  不来方は3年生引退後、選手10人(2年生7人、1年生3人)で新チームが始動。走者を置いた守備練習が難しいなど少人数による困難は、選手個々の練習量が増えると発想を転換。特に打撃練習では長時間打席に立つことで、攻撃力を向上させた。けが人が出ると練習、試合に不都合が出ることから、けがをしない体づくりのため食事にも気を配り、強靱(きょうじん)な体を作り上げた。こうして臨んだ県大会で準優勝。初出場となる東北大会では、青森の強豪、八戸学院光星に02と善戦した。

  試合でも工夫を重ねた。試合中、守備から攻撃に切り替わる際、選手の1人は休むことなくベースコーチに走るほか、バットボーイや捕手の防具装着など、全員がチーム優先の意識を持ち行動した。

  課題も多い。県大会の決勝では盛岡大附に09と完敗した。この冬は課題解決へ向け、速球に対応する打撃など、練習に取り組んできた。

  体づくりにもさらに力を入れた。筋力トレーニングに加え、練習の合間に補食としてご飯1合を食べる「食トレ」にも取り組んだ。小比類巻主将は「21世紀枠の東北地区推薦校になってから、モチベーション高く練習に取り組んできた」と語る。

  今後は攻守両面の技術的な練習を重ね、大会に臨む。小山健人監督は「まだボールを使った練習がなかなかできない。今後は守備練習などが中心になる。出させていただけるので、その場で最高に楽しい野球をしたい。選手たちが甲子園という舞台で楽しめる準備をしたい」と話した。

  全校生徒には校内放送で野球部のセンバツ出場が報告された。校舎にセンバツ出場決定を知らせる張り紙も早速設置された。平藤校長は「選手は甲子園の決勝を目指し、頑張ってほしい。人数が少ない中、創意工夫し努力してきたこと、学校全体で頑張ってきたことが評価されたと思う」と生徒をたたえた。

  21世紀枠は甲子園への出場機会を広げるため、第73回センバツ(2001年)から導入。今大会は不来方の他、中村(高知)、多治見(岐阜)が21世紀枠に選出された。


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