盛岡タイムス Web News 2017年  2月  4日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 大崎真士 政務秘書人選を聞き続け


 

 「本日は答えることができます」。自ら質問しておいて、体をのけぞらせた。達増知事はにこやかに、小原和也氏を紹介した。

  政務秘書不在になった昨年5月以降、先月30日まで定例会は計27回あった。通算20回、後任への質問が繰り返された。うち私は17回、尋ねた。発言の変化で人選の進み具合が分かるかも。同業他社の後押し(?)を背に、聞き続けた。

  1回目の16年5月9日、達増知事は15年知事選で県民党的結集や公約作りに前任者が尽力したのを踏まえ「すぐ後任というわけにいかない」と白紙状態を強調。6月13日には「参院選が終わってから選んだり決めたりする作業に入れる」と見通しを語った。

  緊急の必要性はないとの考えを示しながら、後援会活動などの面で「不自由」との認識も明かしていた。参院選後の8月8日、求める秘書像を尋ねると、政治家秘書の経験や「組織で働いた経験」を挙げた。

  台風10号災害や希望郷いわて国体・大会を挟み、政党のパーティーなどに招かれる頻度の高い年末年始を過ぎても名前は挙がらなかった。「まだ発表できる段階にない」と、答えは通り一遍。「残念ながら」の枕詞が時々付く程度だった。

  達増知事は今年9月が3期目の任期折り返し。「それまでに誰か起用されるだろう。早ければ新年度前後か」と考えていた。だから今回のタイミングの発表に面食らった。「発言の変化」を読み取れず、性懲りもなく質問を重ねた。不覚としか言いようがない。

  小原氏は小沢一郎自由党代表の公設第2秘書だった。小沢代表は1月31日の会見で達増知事から要請を受けたと説明した。前任者も小沢代表の秘書経験者だ。県議会2月定例会は16日から始まるが、知事に対抗する勢力の反発は既に出ており、共闘関係の野党の反応もさまざまだ。

  ネット配信で会見を見ていた各方面から、「質問し続けて良かったね」と祝福され、とても、むずがゆい。


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