盛岡タイムス Web News 2017年  2月  8日 (水)

       

■  無料で朝食、居場所 子どもの成長見守り 地域も応援 もりおかユースポート「わっこの家 青山」開所


     
  関係者が集い、支援の輪の広がりを期待した「わっこの家」の開所式  
  関係者が集い、支援の輪の広がりを期待した「わっこの家」の開所式
 

 盛岡市のNPO法人もりおかユースポート(加藤義男理事長)は7日、さまざまな事情で、社会的に不利な状況にある子どもに、無料で朝食や放課後の居場所を提供する「子ども・地域よりあい広場『わっこの家 青山』」(木村泰雄所長)を、同市青山3の29の4の空き店舗(旧藤田種苗店)に開所した。全国的に、難しい課題を抱える家庭の増加が指摘されており、地域が手を差し伸べることで、子どもたちの未来を応援する。地元の高齢者らも巻き込み、支援の輪を広げていきたいという。

  開所式には、同法人のスタッフや民生児童委員、地元自治会の関係者ら約30人が参加。加藤理事長は「皆さんと一緒に大きな輪を作っていきたいとの思いから『わっこの家』とした。子どもたちの健やかな成長をみんなで見守る地域づくりの一助になれば」、木村所長も「豊かな経験、楽しい仲間との時間、安心できる場、頼れる人との出会いが、子どもの最善の利益。人生を自分の意志と力で切り開ける子どもを育てたい」と呼び掛けた。

  わっこの家は、内閣府の助成事業(500万円)の採択を受け、実現した。毎週水曜日の午前7時から同8時まで、朝の「子ども食堂」を開設。家庭で朝食を食べられない子どもに、ボランティアらが手作りした朝食を提供する。一人では食が進まない高齢者らの参加も歓迎。温かい食事と会話で一日の始まりを支える。

  火曜日と水曜日の午後1時から同6時まではスタッフが常駐し、安心して過ごせる居場所を提供。地域の人にも気軽に立ち寄ってもらえる環境を整え、家にこもりがちな子どもたちが社会と触れ合う機会を作る。

  経済的な事情で塾に通えない子どもや家族に宿題を見てもらえない子どもを対象にした学習支援も実施。水曜日の午後3時から同8時まで、ボランティアの大学生らが勉強を教える。

     
  旧藤田種苗店を改装して開所した「わっこの家」  
 
旧藤田種苗店を改装して開所した「わっこの家」
 


  朝の子ども食堂は15日から、居場所は14日からスタート。予約なしで誰でも参加できる。子どもたちの利用状況を見て実施回数を増やしていく予定だ。

  同NPO法人は、これまでも、引きこもりの若者の就労支援や事情を抱えた子どもの学習支援などに取り組んできた。加藤源広事務局長は「子どもたちと接していると、朝食を食べていない子がけっこういる。社会との関わりが薄い若者も多い。子どものうちから地域とのつながりを深めることが、さまざまな課題解決の糸口にもなる」と話す。活動を通して親や子の相談に乗り、必要があれば専門の支援機関とも連携してサポートする。

  地元青山3丁目自治会の簗田幸会長は「地元にこうした場ができたことをうれしく思う。高齢者らも楽しみながら気軽に立ち寄れる場にし、つながりの輪を広げていければ」と期待した。

  わっこの家に関する問い合わせは、もりおかユースポート(電話019―601―4561)へ。


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