盛岡タイムス Web News 2017年  2月  11日 (土)

       

■  〈体感思観〉飯森歩 渋滞の「酷道」4号改善を


  本格的な冬を迎え、朝晩の車の流れが滞ることが多くなった。今回は私の通勤経路である盛岡市三本柳〜仙北町の国道4号の道路事情について話したい。

  毎朝7時半ごろ、ケーズデンキ盛岡南店付近の交差点から国道に入って市街に向かう。もりしん都南支店辺りまではまず順調だが、問題は八坂神社付近の交差点からである。ここから左車線を進むと、100b先のバスの停留所で80%の確率(私の通勤調べ)で停車中のバスにあたる。

  この停留所を通過しても次の交差点までもう一つバス停があるため、左車線は常に渋滞している。そこで右車線を進んだとする。もし右折待ちの車が1台でもいたら最後、その車とともにラッシュ中の対向車線の切れ目を延々待ち続けるはめになる。左車線の渋滞によって追い越しができないからだ。

  しかし本当のデンジャラス地帯は、紳士服店前から仙北町入り口辺りだ。この区間の渋滞の要因は、まずビックハウス付近の川久保停留所にある。盛岡四高に近いため乗降者が多く、バスの後続車両がおのずと増える。加えてこの区間は脇道から国道に入る車も多い。「なんて人が良いんだ」とあきれるぐらい進路を譲る車が多いため、左車線の列は停滞する。

  この区間で右車線を進んだとしよう。まず約100b先の歩行者専用の信号機で右折車両にあたる(遭遇率70%)。先のビックハウス川久保店前交差点には、ほぼ100%の確率で右折車両がいる。繰り返しになるが左車線は大渋滞。雨や雪の日など盛岡四高への送迎車が増えると、渋滞はますます広がる。

  ここまで説明した道路に右折レーンやバスの停車スペースは一切ない。積雪の朝など、この区間約1・5`を抜けるのに1時間を要することもある。道路状態の良い夏ならば、ここをスムーズに抜けられるかで1日の運勢を占うぐらいの余裕はある。

  ただ冬となり、緩慢な動きの渋滞に毎日出くわすのはさすがにへきえきする。前方に並ぶ赤いテールランプの列を眺めながら、ある地区の議員が「右折車用の待機スペースを設け、国道の渋滞を緩和させました!」と声高に演説していたのを思い出し、「出馬するしか策はないのか」と悶々とする日々である。

  ちなみにこの区間、南進車線にも問題がある。仙北町を抜ける辺りから左車線ばかり混むのは、すぐ先の大型スーパーに入ろうとする右折車両がいるからだ。帰宅時間帯の遭遇率は極めて高く、1台でもいれば右車線はすぐ長蛇の列となる。この場所は昨年、右折車両と原付バイクが衝突した事故も発生している危険な場所でもある。

  盛岡西バイパスの開通で渋滞がだいぶ緩和されたと言われても、利用者の実感としてはそれほどといったところである。渋滞はおろか事故が発生しているのに、右折待機スペースを設けるなどの工夫≠図らないのか不思議でならない。

  地域住民の思いや期待は、生活スタイルから見える。たかが渋滞と思うことなかれ。朝の渋滞が緩和されれば人々のストレスが大幅に軽減され、朝から快適に仕事に取り組める。心の快適さは生産性の拡大につながり、地域経済の潤い、住民の幸福度の向上となる。大きなことばかりに目を奪われず、足元を見ることを大切にしていかねばと自分を含めて戒めたい。


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