盛岡タイムス Web News 2017年  2月  14日 (火)

       

■  〈おらがまちかど〉108 滝沢市 鵜飼上山地域 地元熟知を武器に まごころ除雪隊 活動3年目、範囲拡大(戸塚航祐)


     
  協力して重機に雪を集める上の山団地の住民  
 
協力して重機に雪を集める上の山団地の住民
 

 滝沢市鵜飼上山地内の上の山自治会(秋元旦会長)有志で結成した「上の山まごころ除雪隊」の除排雪の取り組みが、市内の他の住宅団地へ拡大している。3年目の2016年度から、同市湯舟沢地内のあすみ野団地でも除排雪用の重機1台を借りた取り組みが始まった。秋元会長は「住民自治日本一の市を目指す滝沢市は、住民が自ら動き出さなくては」と意気込みをみせた。

  上の山自治会の取り組みは14年度から開始。同市が貸し出す軽トラック2台と重機1台、国交省の補助金を受けた重機1台を使い総区画247の団地内を全て除排雪している。重機のオペレーターの他、車両誘導員などは全て同自治会の住民が担っている。

  同市に限らず、除排雪は除排雪業者が自治体から請け負っている。しかし、地域に不慣れな業者が担当した道路は雪が圧雪され、道路状況が悪化する場合が多い。住宅団地などの細かな道路は、住民自らで除排雪を行うのが現状だ。

  上の山団地は1965年から75年に開発。多くの住民が高齢化し、2015年度時点で65歳以上の高齢者は39%。数年後には50%を超えると言われ、冬場の雪かきが課題となっている。

  1月31日、同除雪隊は雪の排雪作業を行った。前日に除雪作業を行い、道路脇に積まれた雪を協力して排雪。3年間の活動で培ったノウハウを発揮し雪を片付けていた。

  団地内に住む佐藤務さん(76)は「労力が全く違う。地元の自治会で行うから、細かい道もきれいになる」と話した。

  排雪を手伝った高橋恵美子さん(67)は「この雪かきは、住民が外に出て交流する場になっている。行政への要望だけではなく自分たちで、できることをしたい」と息を弾ませた。

  秋元会長は「課題は補助がなくなる来年度の体制。他の団地でも住民協同の除排雪が始まった。上の山団地をモデルに方法を確立して、団地の住民が自ら行える体制を広げたい」と目標を語った。
(戸塚航祐)


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