盛岡タイムス Web News 2017年  2月  18日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 佐々木貴大 バスケ試合の新鮮な画角


  11日のB2リーグ、岩手ビッグブルズ対島根スサノオマジック戦でのこと。この日もいつものようにゴール下でプレー写真を撮影していた。プロバスケットボールを撮影し始め、なんやかんやで6シーズン目。コツこそつかんできたものの、一方で代わり映えしないアングルと構図に悩んでいた。

  試合も接戦で敗れ、すっきりしない気分のまま会見場から記者席に戻った。隣の席はオフィシャルカメラの松本晃さん。ふと彼の手元を見ると、自分が使っているもの(24_〜120_)より長いレンズ(70_〜200_)を装着したカメラが目に入った。

  「その長いので撮影できるの?」「できますよ。むしろ僕はほとんどこれです」「選手の全身入らなくない?」「入れることこだわってないので」「へー」「やってみたらどうですか?」「同じレンズが会社にあるし、やってみるか」「失敗しても僕のせいにしないでくださいよ」

  そんなやり取りを経て翌12日の試合。普段はサッカーやラグビーなど、屋外の試合で使う長いレンズを持ち込み、撮影を試みた。するとどうだろう。予想通りゴール下に入り込んだ選手の全身は入らないものの、その分、選手の表情がしっかり写る、普段と違う躍動感のある写真を撮ることができた。

  そして「長いレンズなら遠くからでも撮れるのでは」という思い付きから、後半は県営体育館のステージ上からの撮影に挑戦。ゴールの柱で視野は制限されるものの、相手選手の上からシュートを狙うシーンなどがきれいに撮影できた。

  これまでの撮影経験から培った「選手との距離が近い競技は短いレンズ。選手との距離が遠い競技は長いレンズ」「近い方がいい写真が撮れる」という固定概念が二つまとめて見事に壊された。もちろん経験は大切。けれども、視野や視点、画角を変えることもたまには必要と体感した。


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