盛岡タイムス Web News 2017年  3月  24日 (金)

       

■  〈潮風宅配便〉345 草野悟 最終号、皆さまに感謝


     
   
     

 振り返りますと345号までずいぶん書き続けたものです。その間、三陸を中心に多くの方々にご登場いただきました。ご協力に心より感謝申し上げます。またずっとご愛読いただきました皆さまに重ねて厚く御礼申し上げます。今回が最終号となります。

  潮風宅配便は、うみかぜと呼びます。海の香り、被災現場の生の声や三陸の誇るおいしい食べ物の数々、いくら書いてもネタが尽きることはありません。毎日が楽しい変化、時には悲しい変化、怒りの変化があるからです。三陸沿岸の復旧復興は確実に進んでいます。別の角度から見るとなかなか進んでいない現実もあります。決して悪いことではありませんが、震災をネタに稼いだ人もたくさんいます。これだけ貢献したと自己アピールの強い人もいます。その陰で、じっと耐え忍んでいる被災者の方々もたくさんおります。目立つことなく、黙々と支援や応援を続けている人たちも多くいます。

  立派な災害公営住宅や一戸建ての立派な新築の家に移って、逆に孤独にさいなまれている人もいらっしゃいます。どこまで、なにが、といった議論は、正解がありません。その正解はこれから歴史が示してくれます。

  達増拓也知事は「希望郷いわて」を発してきました。希望や夢を持って生きていける場所、郷土、地域となることを誰もが願っています。明るい前向きなニュースや方向性を示されることは生きる勇気になります。夢ある復興ニュースに、三陸鉄道の沿岸一貫鉄道化があります。写真の線路の先はまだつながっていません。宮古駅から釜石駅までつながると、大船渡の盛駅から久慈駅まで一本でつながり163`の日本一長いローカル線が誕生します。2019年春です。写真の右側の工事は、宮古市役所の新築工事現場です。18年7月に完成します。希望郷いわて、発進のエンジン音が聞こえます。若者たちの馬力がうなり声を上げようとしています。

  皆さま、三陸は不滅です。ぜひ足を運んでその目で復興の現場をご覧ください。そしておいしい三陸の味覚をたっぷりと味わってください。ありがとうございました。
(岩手県中核コーディネーター)


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