盛岡タイムス Web News 2017年  3月  28日 (火)

       

■  盛岡市の内丸緑地 ヒマラヤ杉は皆伐 県が18年度着手予定 4月に県民意見募集


 県は27日、盛岡市内丸の内丸緑地内に41本あるヒマラヤ杉を全て伐採する対応方針を明らかにした。将来的な倒木の危険性など安全確保上の問題、国指定史跡盛岡城跡の石垣を根が侵食している点を踏まえ、判断した。4月中旬から約1カ月間、県民意見を募集するパブリックコメント(PB)を実施。必要に応じて説明会の開催も検討。スケジュールとしては2017年度に対応策を決定し、18年度に伐採など工事に着手する考え。

  27日に開かれた、外部有識者6人の管理検討委員会(委員長・寺井良夫邑計画事務所取締役顧問)でPB案が検討された。

  PB案は▽目的▽内丸緑地の概要▽ヒマラヤ杉樹勢診断調査結果▽対応策の検討▽対応方針―などで構成。

  16年12月の第1回検討委では、対応策の案として@41本を全て伐採(皆伐)A現在の樹高27〜35bを17bに芯止めして保存B21本程度保存する間伐―が示されていた。盛岡市管理の城跡の石垣への影響が少ない数本を残す案も出された。

  県としては、全て芯止めする場合も将来的な倒木の危険性が残るなど問題点を挙げる。間伐や数本を残す場合も17bに芯止めを施し、さらに保存木にワイヤー支柱を設置する必要がある。緑地利用に支障が生じ、盛岡さんさ踊りの桟敷席設置にも影響が出る。

  樹勢診断を踏まえた県の試算によると、対応策の初期費用と20年間の維持管理費用を比較した場合、皆伐案が約2600万円に対し、他の3案が約3100〜4400万円になるという。

  これらを総合的に判断すると、「皆伐案を採用せざるを得ない」と説明している。今後行われるPBで反対の声が多数を占める場合、説明会の開催も検討している。

  伐採後については、隣接する盛岡城跡公園や櫻山神社、桜山参道地区の商店街などと一体的な利活用を時間をかけて検討する考え。盛岡市などと歩調を合わせた対応を視野に入れている。


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