盛岡タイムス Web News 2017年  4月  5日 (水)

       

■  昭和初期の建物をリノベ 盛岡市肴町 モリノバ 複合施設「十三日」(トミカ) にぎわいを生む起点に


     
  にぎわいの起点となる複合施設に生まれ変わる建物外観  
  にぎわいの起点となる複合施設に生まれ変わる建物外観
 

 盛岡市のまちづくり会社モリノバ(浅野聡子代表、メンバー5人)は、同市肴町の古民家の改修と再生(リノベーション)を進めている。県味噌醤油(みそしょうゆ)工業協同組合(佐々木博理事長)所有の昭和初期に建てられた事務所と倉庫(床面積約450平方b)を3月から改修。古風なたたずまいはそのままに、カフェや酒場、シェアオフィスが入った複合施設「十三日(トミカ)」として5月13日、オープンする。人や仕事をつなぎ、まちのにぎわいを生み出す起点を目指す。

 同組合理事が同社のまちづくり勉強会「もりおか散歩会議」に参加したのをきっかけに始まった事業。解体寸前だった建物に新しい価値を吹き込み、周辺エリアの活性化につながる事業を目指した。施設名は所在地の旧町名の愛称。

  道路に面した建物1階には、南部鉄器を使う肉グリルレストラン「MALU3(まるさん)」(33席)、同市北飯岡から移転するカフェ「Epicerie Citron(エピスリーシトロン)」(20席)が入る。カフェでは焼き菓子やコーヒー、総菜などを提供する他、テイクアウトコーナーも設ける。

  組合事務所がある2階には、24時間利用できるシェアオフィス「BUNBO(ぶんぼ)」(14席)を開設。固定テーブル(月2万円)、フリーデスク(月1万円)と割安な価格で利用を促し、作家やクリエーターがつながる場所にする。奥にある建物も、多目的スペースやオフィスになる予定だ。

     
   1階テナントスペースで改修の打ち合わせをするモリノバの浅川洋さん、金谷さん(左から)  
   1階テナントスペースで改修の打ち合わせをするモリノバの浅川洋さん、金谷さん(左から)
 


  昨年9月の「お披露目市」には、2日間で500人が訪れた。

  モリノバの金谷克己さんは「人通りが少なく不便な場所でもあらゆるコンテンツが集まれば必ずにぎわう。加えて盛岡の人は古い物好き。きっと喜ばれる」と自信を見せる。

  改修は給排水、電気設備工事にとどめ、外観や建具、迷路のような構造はそのまま。総改修費用約500万円のうち、トイレとシェアオフィス整備の100万円をクラウドファンディング「キャンプファイヤー」で募集している。ネット上で寄付や協力を募るシステムで、4月末までの目標額は100万円。4日時点で約47万円集まっている。

  金谷さんは「クラウドファンディングで建物の注目が高まれば、入居者の売り上げに貢献できる。公的資金を入れず低費用でリノベーション事業を成功させれば、まちづくりに取り組む人も増えるだろう」と期待。「周辺エリアの活性化、リノベーション事業を進める人らのともしび%I存在になりたい」と展望を語った。


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