盛岡タイムス Web News 2017年  4月  7日 (金)

       

■  農作業を身近に楽しく おおみや園芸が今月末から 体験講座「農園芸塾」


     
   
   「農園芸塾」を開く広大な農地で、農業の楽しさを語る藤村カヨ子さんと信子さん=左から
 

 盛岡市本宮のおおみや園芸(大下信子代表)は29日から、農業と園芸を気軽に学べる体験講座「農園芸塾」を始める。自社の農地約300平方bを活用し、野菜や穀物の栽培、樹木の剪定(せんてい)や造園、雑草の手入れのコースを設定。各分野のプロによる指導と農具、種苗、肥料なども用意し、子どもや大人、ビギナーから愛好家まで世代を超えて参加できるようにした。信子さんは「地域の人とともにイベントを作り上げ、農作業の喜びや楽しさを広げたい」と望む。

 大宮中の隣に広がる土地約1万平方bは、2013年に信子さんが父親・藤村健三さんから譲り受けた。父親が営んでいた造園業も継いだが、信子さんに造園の技術はなく職人もいなかったため、造園以外の土地の活用法を探し始めた。

  同年から「トレーニング農園」として福祉団体などに農地を貸し、自ら農業の指導にあたって東日本大震災の被災者や若者の生きがいづくり、社会参加の後押しを支援した。16年には、試験的な体験農園を開始。収穫物をその場で味わえるようバーベキュースペースを無料開放し、好評を得た。

  これらの活動から、農山漁村の女性事業者を対象とする県主催の講座で「農園芸塾」を企画。農園コースと園芸コースを作成し、実行に結びつけた。

  農園コースは農地1区画(33平方b)を貸し、育てる作物でコースを選択してもらう。ニンジンやジャガイモなどを栽培する「カレーコース」貸出期間4カ月2万円(税別)、栽培から脱穀まで行う「そば打ちコース」同4カ月4万円などを用意。植え付けや芽かきなどの生育を指導する他、写真付きで経過を報告する。料金には指導料、資材・管理費も含まれる。収穫後はそば打ちや豆腐・みそ造りの講座、コースごとの収穫イベントを開く予定だ。

  信子さんは「農作業は体力づくりに最適で、人に尽くす心や生きがいを育む効能もある。こうした利点や楽しさを伝える機会にし、就農者の獲得と地域活性化につなげたい」と語る。

  園芸コースは3講座を用意。仙北造園(同市)の佐藤康之代表による剪定講座と作庭講座は、5月10日から各6回実施。両講座を受講すれば3級造園技能士取得に必要なスキルを学べる。両講座受講は10万円。片方のみの受講も可能。

  菊寿園(同市)の菊池寿代表による「樹木別の剪定講座」は、一般家庭の庭木に多いヒバやツツジなどの剪定を教える。5月12日〜全3回、1回5千円。

  「雑草の手入れ講座」は、おおみや園芸の草取り名人藤村カヨ子さんが季節や草ごとの除草方法、農薬の使い方を指導する。5月中旬から月一回の全4回。

  「土地と植物、自然を相手にするのは農業も園芸も同じ。農園芸塾から庭師の発掘にもつなげられたら」と、信子さんは造園業の復活にも意欲を見せた。

  おおみや園芸(同市本宮大宮48)の問い合わせは電話635―1288まで。


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