盛岡タイムス Web News 2017年  4月 13日 (木)

       

■  将来は中核の技術者に 県が開設 林業アカデミーに15人 期待背に1期生が研修へ


     
  意欲に燃える、いわて林業アカデミー1期生の15人(県林業技術センターで)  
  意欲に燃える、いわて林業アカデミー1期生の15人(県林業技術センターで)
 

 県が県林業技術センター(矢巾町煙山、赤澤由明所長)に設置した、いわて林業アカデミーは12日から本格的なカリキュラムをスタートさせた。1年間の授業や実技を通じて若手の林業就業者を育成。全9種類の資格の取得または受験資格を取得させる。1期生は今春高校を卒業したばかりの18歳から35歳まで県内外出身の男性15人。11日の開講式では来賓の林業関係者の期待を背に、林業の各分野での活躍を期した。

  林業技術センターによると、県内には約2千人の林業従事者がいる。このうち60歳以上は約4割を占め、若い担い手の育成が課題となっている。

  このため県は将来的に林業事業体経営の中核になりうる現場技術者を、産学官の協力で育成しようと、林業技術習得研修のためのアカデミーを設置した。

  「小学校の時から山や自然に携わる仕事がしたかった」。1期生の一人、滝沢市湯舟沢の日向海さん(18)は3月に盛岡誠桜高を卒業したばかり。開講式当日を迎え、目を輝かせた。林業に携わっている恩師の家族の元で職場体験し、アカデミー開講を知って応募したという。

  「林業機械を使うのがとても楽しみ」と17日からスタートする実技を待ちきれない様子。「将来はこれから勉強して好きな林業分野を見つけられれば」と話していた。

     
  開講式で赤澤所長(右)から安全服貸与を受ける小向絢也さん  
  開講式で赤澤所長(右)から安全服貸与を受ける小向絢也さん
 


  開講式では、赤澤所長から代表の遠藤優輝さん(18)に研修許可書が交付され、小向絢也さん(18)に安全服が貸与された。

  照井悠矢さん(22)が「近い将来地域林業の担い手として貢献できるよう知識や技術の習得に努め、安全第一の精神で精進する」と代表で宣誓した。照井さんは花巻市出身で不来方高から弘前大に進学し、今春卒業した。就職活動中に林業にひかれて応募した。

  会場には1期生の保護者や県関係者、来賓の瀬戸宣久林野庁東北森林管理局長、岩渕明岩手大学長、地元矢巾町の高橋昌造町長、アカデミー運営協議会の澤口勇雄会長、講師や就労体験の場を提供する県内20企業団体のサポートチーム代表の中崎和久県森林・林業会議理事長ら約100人が出席した。

  達増知事はあいさつで「森林の多面的機能を持続的に発揮させ、収益性の高い森林経営を実現するには基本的な知識や技術に加え、現場ニーズに的確に対応できる能力と実践力が必要になる。1年間しっかりと基礎を学び、本県林業の最前線で活躍するのを期待する」と激励した。


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