盛岡タイムス Web News 2017年  4月 20日 (木)

       

■  沿岸全てが新2区に 衆院区割り勧告で岩手 玉山は分断解消、1区へ 3区分割で現職競合


 総務省の衆院議員選挙区画定審議会(区割り審)は19日、安倍首相へ「1票の格差」解消を踏まえた区割り改定案を勧告した。この中で現行4から1減で3小選挙区になる本県については、改定案作成方針に基づき、人口の少ない岩手3区が分割され、2、4区に割り振られた。現行2区の旧玉山村は旧盛岡市のある1区へ編入される。改定に伴い自民も共闘する野党も、それぞれ現2、3、4区で競合することになり、次期選挙に向けて調整が必要になる。

  総務省ホームページによると、勧告の改定案は、新たな岩手1区が盛岡と紫波、矢巾の3市町で、市町数は変化なし。玉山地域は2006年の盛岡市との合併以来、11年越しで同じ選挙区となった。玉山は旧市に匹敵する面積規模があり、選挙区は拡大する。

  2区は現行で、盛岡地域の八幡平市、滝沢市、雫石町、葛巻町、岩手町、沿岸の洋野町から宮古市までと県北の二戸市など、盛岡市以北の16市町村。現3区の分割により、沿岸の山田町から陸前高田市が編入され、沿岸全12市町村が同じ選挙区になり、遠野市と住田町も合わせて計23市町村になる。面積も9654平方`と、全県の63%を占める広大な規模になる。

  現4区は新しく岩手3区となる。現行の盛岡地域に隣接する花巻市から奥州市まで5市町から、分割で一関と平泉2市町が加わって全7市町になる。

  改定後の人口規模は1区が約35万人台、2区と3区がいずれも約45万人台となる。人口減少が見込まれる2、3区は1区より規模が上回っている。

  県選管が3月2日に公表した選挙人名簿登録者数は全選挙区合計108万5722人。改定後の区割り別に計算すると、新1区は旧玉山村分1万414人を加えて29万6995人、新2区は現3区7市町分13万4908人を加えて39万7095人、新3区は現3区2市町分11万68人を加えて39万1632人となる。

  県内には選挙区当選、または選挙区で敗れて比例東北で復活した衆院議員が計7人いる。自民が2区当選1人と比例復活3人で4人。野党は選挙区当選で民進が1、3区、自由が4区に各1人。他に民進の元職1人が2区の野党統一候補に擁立されている。

  自民も共闘を進める野党も、改定後の次期選挙で立候補を調整しないと競合する。

  新2区については、現3区の大部分が範囲になり、民進は現3区選出の黄川田徹県連代表(6期)と野党統一候補で元職の畑浩治氏(当選2回)が重複。調整しても場合によっては、新3区(現4区)で自由党代表の小沢一郎氏(16期)との競合もありえる。

  自民も現2区選出の鈴木俊一氏(8期)、過去2度選挙を戦った現3区の橋本英教氏、現4区の藤原崇氏(いずれも比例東北、2期)がいる。

  与野党とも今後、党本部や党の県組織が調整を行う見込み。勧告を踏まえた改正公選法案が連休明けに提出され、その後、成立すれば、周知期間を経て早ければ今夏にも改定に基づく総選挙が可能になる見込み。


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